日々是 善き哉

小さなワクワクを集めましょ!

【造幣博物館】〇〇ペイに逆行したくなりました (3階フロア編)

2026年8月下旬に大阪市北区にある造幣博物館を訪れ、ここまで2階フロアをご紹介してきました。

 

では3階へ参ります。

まずは貨幣の歴史などが展示されています。 

 

ふと見ると、ポツンとソファが置いてあります。そう言えばここまで椅子などは見かけなかったと思います。

「誰も座ってないなんて、みんな元気やなぁ」と思ったら…

『水分補給指定場所』の案内が。みなさんタフだったわけじゃなく、休憩として使ってはいけなかったんですね。

私もちょっとだけ水分を補給しました。

 

3階フロアの展示も素敵です。

 

こちらはまたなんてオシャレな…

まるで高級腕時計店のような洗練されたディスプレイがずらーっと。

手前の『和同開珎』から始まって、豊臣秀吉の時代、江戸時代、現代へと恐らく順番に並んでいます。

ここで私が『恐らく』と言ったのは、特に順路の矢印があるわけでもなく、人がいない展示から見て回りましたし、ディスプレイが全て同じ方向を向いている訳ではなかったので、「あれ? 私、今どの時代にいるんやろ?」と時代の迷子になってしまったからです(笑)。

どれもこれも美しく輝いていて、貨幣だけ見てもどっちが新しいのか区別がつかないです。

 

その中でも和同開珎の展示にはビックリ!

「まさかこれ、本物じゃないよね… さすがにレプリカでしょ!?」と半信半疑になり、近くにいたスタッフさんに聞いてみると「本物です」とのこと。

またもや本物ですか! 2階の四文銭といい、本物だらけです。

いや…ちょっと待ってよ。ここでレプリカを作ったら、もしかしたら 偽銭作りになるからアウトとか(笑)?

あまりの精巧さに感動しつつ、くぼみにはめ込まれたコインをじーっと見つめる私。

「これ、上に薄いガラスか膜が張ってあるんかなぁ?  それとも裸で置かれてるんかなぁ?」

手で触る訳にもいかず、顔を近づけて色んな角度でジロジロ怪しく見ましたが、結局分かりませんでした。

 

展示に没頭していると、急に壁の向こう側からガヤガヤと賑やかな声が。

壁と思っていたところが開いて団体さんたちが一気に雪崩れ込んできました。もしかしたら予約制の工場見学の方たちかな?と思いました。 

静かだった空間が一気に賑やかに。8月下旬ということで、 まだ夏休み中の子供達がたくさんいました。

デジカメで全てのディスプレイを写真に収める小学生もいて、「あっ、もしかして今から慌てて宿題の自由研究をする感じ?」と思ったり…


中央辺りには、小判を製造する職人さんたちのミニチュア人形が展示されています。

2階のシアター前にあった模型といい、博物館入口のミニチュア造幣局といい、造幣局の人たちって絶対にこういう細かいのが好きですよね?

 

私のテンションが上がったのが両替商の展示。

私が読む江戸時代を舞台とした小説に、重要人物としてよく出てくるんです。この展示を見ていてなんだかニヤニヤしてきました。


この貨幣制度の説明はとても助かります。私が知っていたのは一分金4枚で一両になるっていうことぐらいでしたので。

 

現行の1円玉のデザインが一般公募で選ばれたものだということを初めて知りました。 というか… デザインを公募するということ自体が驚きです。

 

興味深い展示がいっぱいです。

 

時代劇でおなじみの『包金』。これ、悪代官に渡す菓子折りの底に敷くやつですね。

「おぬしも悪よの〜」

「何を仰っいますやら。それはそうとお代官様、こちらはいつものでございます」

 

戦後の『スクラップで造った』貨幣や、ドイツのマイセンで発行された『陶貨』が展示されています。

神社仏閣の鐘まで軍に供出しなければならなかった時代。金属がなくなっていたからこその知恵なんだと納得すると同時に、今みたいに金属で綺麗な硬貨が作れる世の中って、つまり『平和』ってことなんやなぁとしみじみ思いました。

展示はまだまだ続きます。

おおっ! コインがたくさん〜

目を奪われたのが、こちらの機械。

番号で呼び出すと、奥でグルグルと回ってお目当てのコレクションが出てくる仕組みです。これが面白くてずっと眺めていました。動画撮影NGなのが悔しい…!

そこから出てくる貨幣がまたスゴくて!

サザエさんやワンピースなどのアニメや、キティちゃんにリカちゃん、更にはプロ野球や高校野球…。 その他にもたっくさんあります。

 

こちらのディスプレイもこれまたとても素敵です。

 

スヌーピーとコカ・コーラ

 

ムーミン

 

立体的な蝶や花、そして鳥


ツタンカーメンとピーターラビット

 

他にも色々あって、何でもコインにできるんやなぁと思いました。

 

日本の都道府県シリーズも素晴らしくて、大阪は仁徳天皇陵古墳が金ぴかのコインに、そして大阪城と文楽は色彩豊かなカラーコインになっていました。

 

 

ミャクミャク〜

 

ホントにすごいですねぇ。

 

外国の貨幣まで作っちゃうんですね。

 

天神祭や祇園祭など各地のお祭りや、法隆寺や姫路城などの国宝もあります。

まるで立体図鑑をめくっているかのような楽しさです。

 

みんなさらっと通り過ぎて行くけど、私はずっと見ていたいです。

 


〇〇ペイなどのキャッシュレス時代に完全に逆行しますが、猛烈にコレクションしたくなりました。

 

奥に進むと閲覧室があり、さらにその先にも展示エリアが。

足を踏み入れると…

ここまでのおしゃれなディスプレイと比べると、照明の影響もあって少し地味な印象です。

でも… 妙にホッとして、居心地が良かったりして。

 

16時ちょっと前になりました。そろそろ閉館時間(16時半)も近づいてきたので1階へ。階段の柵にも綺麗な展示があって、最後まで目を楽しませてくれます。

トイレへの階段を下りていたその時…

 

ゴーン ゴーン…

 

重厚な鐘の音が響き渡りました。

慌てて戻ると、入口にある150年の歴史を誇るあの大時計が16時を知らせていました。

 

すると近くにいたスタッフさんが一言。

 

「2分遅れています」

 

笑!

 

でも、この時計が2分遅れていたおかげで、ちょうどいいタイミングで鐘の音を聞くことができました。2分前だったらまだ3階辺りにいたと思うので、本当にラッキーでした。

 

トイレへ向かう廊下には桜の写真がずらりと並んでいて、「廊下自体が『桜の通り抜け』やん!」と感心しました。

 

そして忘れてはいけないのがスタンプ。

スタンプを押す機械があり、スタッフさんに手伝ってもらいながらパンフレットをセットして押しました。

出てきたのを見てびっくり! 今まで見たことがないくらい、クッキリはっきりとした完璧な印影です!

さすが造幣局! ここでイマイチな薄いスタンプが出てきたりしたらガッカリですもんね。造幣局のプライドがかかっています(笑)。

 

やっぱり建物も素敵ですねぇ。『通り抜け』の時はこの向こうにも行けるんだったかな?

 

到着時に気になった素敵な門と建物へ。今度は外側から撮りました。

創業当時(明治4年)の正門なんですね。

 

もう一つ気になるところがあるんです。

ここです。

こちらには創業期に使われていた圧印機が展示されています。

 

立ち去り難くて出口まで時間をかけてゆっくりと。


こちらにはお土産売り場があります。中ではコインも販売されています。

あれだけ素敵なコインを見せられると、私のように欲しくなる人もいると思います。さすが『あきんどの街』大阪、商売上手でんな〜

 

この造幣博物館が無料で楽しめるなんて、本当にお得すぎます。今度は工場も見学してみたいなぁ。

今回も大満足の社会見学でした。

あの子、いい自由研究になったかなぁ… って、自由研究かどうか知らんけど。

【造幣博物館】あんなところに百円玉!? (2階フロア編)

7月に『平野町ぐるみ博物館』へ行き、すっかり博物館の面白さに目覚めた私。8月下旬、所用で近くに行った帰りに、前から気になっていたある場所へ行ってみることにしました。

 

桜宮橋を渡ります。目指す建物はアレかな?

 

ふと「あ、去年の天神祭りで見た花火って、この辺りから上がっていたんだった!」と思い出しました。2箇所から打ち上げられるうちの1箇所がこの辺りからで、私は対岸のあの辺りから見たなぁと懐かしくなりました。

あの辺り

 

 

橋を渡り切ってそのまま歩いて行くと…

やっぱりここで合っていました。そして警備員さんと目が合い、立ち止まった瞬間に話しかけられました。 さすがセキュリティはバッチリですね。 

そう、私が行きたいと思っていたのは『造幣博物館』です。大阪市北区にあります。

「博物館の見学ですか?」

「はい」

「あそこの受付で名前を書いてください」

 

造幣局の中って、写真を撮ってもいいのかな…? ビクビクしながら警備員さんに尋ねてみると、OKとのこと。ホッと一安心です。

受付で名前と人数と入館時間を書き、バッジを受け取ります。

 

「クリップになってるから、カバンに着けてください。博物館の入り口は、あそこの看板のところで右に曲がってそのままずーっと真っ直ぐに行くとあります」

 

キョロキョロしながら進んで行くと、『通り抜け』の文字が目に入りました。あっ、そういうことなの!?


大阪では、ソメイヨシノから少し遅れて『造幣局の通り抜け』があります。私も何度か行きましたが、八重桜などが咲き誇るまさに桜のトンネルとして有名です。

この道、あの『通り抜け』の道なのか! 桜シーズン以外には来たことがなかったので、ピンときませんでした。

 

途中に設置されたミストではカラスが涼んでいます。まさしく『濡羽色』!

 

この建物と門、とても素敵ですね。歴史がありそうです。

 

博物館の入り口はここですね。

 

それでは館内へ。あっ、その前にバッジの写真を撮っておこ〜っと。

 

入ってすぐのところには造幣局の模型が。こういうの、とても好きです。


そして大きな時計。 150年の歴史があるんですね。

返金式のコインロッカーもありました。

こちらのインフォメーションでも、館内の写真撮影について確認しました。一部撮影不可なところがあるそうなので、気を付けないと。

頂いたパンフレットを載せますね。

 

では見て回りましょう。

さっそく2階へ。

 

うわ~! めっちゃキレイで雰囲気がいいです。 無料の施設だし、なんとなくしょぼいイメージを持っていたのですが全然違いました。なんて失礼なことを思っていたのでしょう。ごめんなさい。

この建物は元々は火力発電所だったんですね。

 

 

まずは創業当時の造幣局の紹介が続きます。


こちらにはシアターもあります。

上映までにまだ15分ほどあるので、展示を観て回ります。

 

この機械… 私、気付いてしまいました。 真ん中よりちょっと右寄りの銀色の丸いの、あれって百円玉のデザインですよ! 

誰も気付いていなさそう。私ひとりが隠れ要素を見つけたみたいでちょっと得意な気分になりました。こういうときに連れがいたら、周りに聞こえる声で『見てみて! あそこに百円玉ついてんで! さすが造幣局やなぁ〜」とか言うのに残念。

 


シアターの前にはミニチュアの造幣局が設置されていて、なんと上映前から動き出していました。慌てて駆け寄りその様子を見守ります。動画撮影は残念ながらNGです。

映像が始まるとその内容に合わせて動きます。 効果的な照明も加わったとても凝った作りに感動しました。

映像の最後の方で、造幣局開局のセレモニーが紹介されました。またこの場面でミニチュア造幣局が動き出しました。

こちらにその時の様子が再現されているようです。

こんな感じで、建物の前に並んでおられましたよ。 中には大隈重信さんの名前もありました。

大隈重信さんは、『円』という通貨単位の創設を提案した、日本の近代通貨制度の生みの親で、造幣局の建設を強く推し進めた中心人物なんだそうです。

映像の中で造幣局に関わった人たちの紹介があったので、終わった後に改めて展示されているその方々の解説をじっくり読み直しました。


こちらの『お雇い外国人名簿』は、今だったら「個人情報流出では!?」と心配になっちゃうくらい細かく載っています。お給料まで!

 

続いて、500円玉の製造過程が展示されているエリアへ。

実は私、500円玉のデザインはひとつ前の方が好きだったんです。でも、こちらの説明を見ているうちに、段々と今の500円玉にも親しみが持てるようになってきました。


同じ空間には、オリンピックメダルの展示もありました。裏面もとても素敵でまじまじと見てしまいました。

私は長野オリンピックのメダルが好みかも。

 

 

メダルと一緒に並んでいて、ちょっと笑ってしまいました。


そしてこちらの国民栄誉賞は、丸い金ピカが想像以上に大きくてビックリ! 

 

この直ぐ横には『勲章』『褒章』のコーナーがあるのですが、そちらは残念ながら撮影不可でした。先程のパンフレットにちょこっとだけ載っています。

 

そして2階フロアの最後にあるのが体験コーナーです。

 

ここでは江戸時代の本物のお金に触れることが出来ます。

『本物』と書いてあるのについつい近くにいたスタッフの方に「本当に本物ですか!?」と話しかけてしまいました(笑)。だって、江戸時代の人が実際に使っていたお金を触れるなんて…「ほんまかいな?」という感じですもん。

スタッフさんも「こんなにたくさん残っているなんてびっくりですよね」と仰っていました。

四文銭などは手に取ってみると金属というより『土っぽい』ような感触で、力を入れたら手で割れてしまいそうな質感にビックリしました。

私は江戸時代を舞台とする小説が好きなんですが、『四文銭』がよく出てきます。「あの四文銭ってこれのことか!」と、とても感慨深かったです。

お金を持ちあげる体験コーナーでは、1円玉の袋以外は重過ぎでした。

千両箱はビックリするほどコンパクトで「これ、(小さくてバランス取れず)肩に担いで逃げるのは無理でしょ!?」と思わず心の中でツッコミました(笑)。時代劇で盗人が担いでいる千両箱ってもう少し大きくてバランス取りやすそうな感じなのに。


無料で入れるのが信じられないくらいワクワクが詰まっている『造幣博物館』、まだやっと2階フロアを見ただけです。 それでは更に階段を上がって3階へと参りましょう!

【平野町ぐるみ博物館】〜地獄から極楽へ〜 全興寺はワンダーランド!?

2026年7月26日(日)、大阪市平野区を訪れたときのお話の続きです。

 

『新聞屋さん博物館』の館長さんに「隣のお寺に行ったら新しい地図をもらえるから、『ちょーだい』ってもらってきたらええですわ」と言われ、その気になった私。外に出てビックリしました。

『隣』と言っても実際には少し歩くことが多いと思うのですが、なんと本当に文字通り『真隣』にありました。ほらこの通り↓

 

そのお寺は、聖徳太子が開いたとされる由緒ある『全興寺(せんこうじ)』。

 

境内に一歩入ると普通のお寺では目にすることのない光景だらけで、このあと私は「今どこにいるの?」の連発となりました。

 

まずは正面の不動明王様。足元からモクモクと煙が立ち込めていて、思わず「ヒッ!」と声を上げてしまいました。

 

そのお隣のお地蔵様。

 

寺務所の前を通ると、「初めてですか?」と優しく声をかけられました。

お寺でなかなか聞くことがないセリフに少し驚きつつ「はい」と答えると、『体験コース 地獄から極楽へ』と書かれた紙を渡されました。

えっとぉ… 私はこれから何を体験することになるんだろ…?

 

あっ、『⑦不動雲海』ってある! さっきの不動明王様のモクモクは雲海だったんだ!

 

それではまずは本堂を…

残念ながら今日は閉まっています。


目的の『綿の博物館』が載っているマップを探して境内を回っていると、『駄菓子屋さん博物館』の中に置いてあるのを見つけました。

 

これですね。

『平野郷 綿とくらし博物館』のことかな? 開館日は毎週土曜日で、日曜日は要予約ですね。

 

それにしても『駄菓子屋さん博物館』のこのコレクション、すごくないですか?↓ 


そのすぐ横には灰色のカーテンが掛けられ、看板には『駄菓子屋さんのおばあちゃんの部屋 』『カーテンあけて のぞいてごらん』の文字が。

そっとカーテンを開けてみると… 

「?!」 

ビックリして思わず顔を引っ込めてカーテンを閉めてしまいました。 

「何、今の!?」 

もう一度そぉ〜っとカーテンを開けてよく見ると、昭和25年当時の生活風景がそのまま広がるレトロなお部屋がそこに。

『毎日開館』ってありますが、それはつまり『カーテンを開けたら開館』ということですね!?

 

更にその右側には精巧なミニチュアの『だんじり』が並んだ『ちっこい だんじり館』があります。

 

反対側には壁にすっぽり収まった『平野の音博物館』も。

番号を押すと音が聴ける仕組みになっていて、コンパクトながら温もりが詰まっています。

 

この建物に4つの博物館!?

念の為に言いますが、ここはお寺ですよ〜(笑)。

 

寺務所の周りもツッコミどころのオンパレードでした。

「写経・写仏 約3分間でできます」と書かれた看板のイラストは、もしかしたらカップラーメン?

 

『エンマ大王の地獄ミクジイ』は、よく見ると「凶しかない」という最凶仕様になっています(笑)。

 

「ハンドルで箱ごと、ゆっくり1回転」と書かれた『鐘つきカラクリ』があったので回してみたのですが、期待していた「ゴ〜ン!」ではなくまさかの「チーン!」。 

すると寺務所の方がすかさず「それだけです」と一言(笑)。しかも紐が絡まっちゃったし!

 

賑やかで楽し過ぎる寺務所。


本堂の辺りから寺務所の写真を撮っていたら、視界の端でピンク色の何かがユラユラ動きました。

今の、何!?

よ〜く見てみると… 

本堂の周りの池で、青い顔をしたカッパが竿を伸ばして魚釣りをしています。

ハスの葉が浮かぶ池には小さなカエルやカニの置物もあり、境内の隅々まで遊び心が弾けています。

 

あっ、ビックリした〜  案内に立っているのね。お仕事中でした。

 

見覚えのあるあなたは… お仕事中ではなさそうね。

 

『地獄堂』の体験をしようとする男性二人組がおられました。ちょっと腰が引けてる? なかなか一歩が踏み出せないようです。 

さすがに1人では怖かったので最初から諦めていた私は、傍観者としてニマニマと悪い顔してその様子を少しだけ見守っていました。地図を見るフリなどして(笑)。

 

でも私の興味はすぐに別のところへ…

こちらには自撮り用のスマホ台まで設置された『赤い糸の縁結び』フォトスポット。

仏様とご縁が結べるんですね。結縁綱みたいなものと思えばいいのかな?

 

石を積めるようになった『賽の河原体験』コーナー。

 

「この石の穴に頭を入れると地獄の釜の音がきこえます」と書かれた石があったので、さっそく穴に頭を突っ込んで耳を澄ませてみたのですが…

(1度目) 地獄堂から聞こえてくる音で聞こえず(先程の男性たちがとうとう中に踏み入ったようです)

(2度目) 上空を飛ぶ飛行機の音で聞こえず

(3度目) 元気に鳴くセミの声で聞こえず

見事なまでの環境音による妨害でまさかの3連敗! 釜の音を聞くことは叶いませんでした。

 

こちらは『ほとけのくに』。

突き当ると階段は右に続きます。

ここでは私もちょっと腰が引けました。先が見えなくてちょっと怖い。

えいやっ! と下りて行きました。

階段の先には、たくさんの仏様に囲まれた幻想的な『ほとけのくに』の空間が広がっています。

このポスターのように、ぐるりと壁には仏様がおられ、(暗くて見え辛いのですが)周りは池になっているようです。そして真ん中にはステンドグラス。

靴を脱いでステンドグラスの上に座るようにと案内がありました。

靴を脱ごうか脱ぐまいか思案していると、上から声が聞こえて来ました。そしてすぐに先程の踊り場的なところで数人がフリーズしている姿が目に入りました。やっぱりそうなりますよね。

結局私はステンドグラスの上に座ることなく地上へと戻りました。私のあとからすぐにその方々も出てきたので、誰もトライしなかったのでしょう。

 

寺務所近くに戻ってくると、『鐘つきカラクリ』にチャレンジしている母娘がおられました。

「チーン!」

寺務所からさっきと全く同じテンションで「それだけです」と声がかかり、思わず笑ってしまいました。

その後お二人は地獄堂に入るための『地獄通行手形』を購入されていました。

お母様の「私はもう持っています」と言う声が聞こえました。なんと通行手形は『一生有効』なのだそう。これまたユニークなシステムですよね。

また言わせてください。 ここはお寺です! うふふ…

 

 

ここにマニ車があります。モチロンくるくる回しました。

 

マップをもらいにふらっと立ち寄った全興寺。 想像を遥かに超える見どころとネタの連続で大満足の参拝となりました。

 

平野の方々の温かさに触れ、『平野町ぐるみ博物館』を制覇しようかと思い始めた私がここにいます。

【平野町ぐるみ博物館】月イチ限定の『新聞屋さん博物館』

以前、大阪市平野区の大念佛寺の『百万遍大数珠繰り』や杭全神社についてこちらでご紹介させて頂きました。 

 

 

 

平野区について調べていたときに、町全体がレトロな魅力を楽しめる『平野町ぐるみ博物館』として有名であることを知りました。

特にその中のひとつ、『新聞屋さん博物館』は「毎月第4日曜日しか開かない」という特別な場所で、いつか行ってみたいと思っていました。そして2026年7月に、ついにタイミングが合って行ってきました。

 

JR平野駅からテクテクと歩き、趣きのある商店街を進んで行きます。

商店街の中に現れたのは、重厚でノスタルジックなレトロ建築。

1929年に建てられ『小林新聞舗店舗兼住宅』の名称で国の登録有形文化財に登録されているそうです。

大阪市内で一番古い朝日新聞販売店『小林新聞舗』さん。 創業は1889年です。

「このレトロな建物の中に入れるのかな!?」とワクワクしたのですが、博物館になっているのは向かって左側のこちらです。

建物の写真を撮っていると、たまたま自転車で通りかかった女性が「あの人、何の写真撮ってるん?」という感じで戻ってきて、私と同じように建物をまじまじと見ています。

開いている扉の中を覗き込むと、入ってすぐの椅子に腰掛けておられる館長さん(呼び名は分からないので、ここではそう呼ばせて頂きます)と目が合いました。

「お邪魔してもいいですか?」

「どうぞどうぞ」

 

 

館長さんに確認し、写真撮影やブログ掲載の許可も頂きました。

「何のブログ?」と聞かれ、思わず言葉に詰まってしまいました。私のこのブログは一体何のブログなんでしょうか…?(笑)

「えっとぉ… 個人的な…」と、超シドロモドロで目が泳ぐ私。 

「いいですよ〜」

えっ!? こんな答えでOKなん?(笑)

 

入り口に衝立のように展示されているこちらを読んでいると、先ほどの女性が私を追い越して先に中に入って行かれました。そして館長さんに色々質問をされています。

 

聞こえてくるその会話をBGMに、落ち着いた雰囲気の中、自分のペースでじっくりと見学することができました。

 

館内には、歴史の節目をリアルタイムで伝えてきた貴重な資料が所狭しと並んでいます。

特にハッとさせられたのは、時代の大きな変化を伝える紙面の数々。独特の緊張感と『歴史の記録』としての重みが伝わってきます。

 

号外について…

号外を配る時に鳴らしたリンと腰あて。

 

発行停止処分

 

電報も…

 

他にも珍しい展示がたくさんあります。

 

こちらは双六です。

 

法被

 

夏の甲子園のルーツである『全国中等学校優勝野球』の展示。

 

子供の頃、家族と何度も行った『ひらかた菊人形』のポスター。

 

優待券などがたくさん。

 

カレンダー

 

他にも明治時代に使われていた銀行の通帳も展示されていたり…

 

館長さんに、「新聞ってすぐに劣化するし茶色くなるから、保管するの大変ですよね?」と尋ねてみました。

「チュウセイシで出来た箱に入れますねん。そしたら劣化せーへんから」 

チュウセイシ? 

「酸性とアルカリ性の間の、中性で出来た紙のことですねん」

館長さんのすぐ隣にその箱がありました。真横過ぎてその場での撮影は遠慮したのですが、撮ってきた写真を家で見返していたら、「あっ! 大谷翔平選手の号外が入っているこの箱、チュウセイシじゃない!?」

それらしいのが写り込んでいるのを発見しました↓ 違うかな…?

 

先ほどの女性に館長さんが何かオススメの博物館の話をしているのが聞こえました。でも、何の博物館かまでは聞き取れず…。

しばらくして女性が帰られた後、こちらの『平野郷散策マップ』を見ながら館長さんに「さっきオススメされていた博物館ってどれですか?」と聞いてみたのですが、館長さんも「あれ、何やったかな?」と一瞬分からなくなってしまう場面が。確かに博物館が多過ぎます(笑)。

すると、その場にいた別のスタッフ?の方が思い出してくれて、それが『綿の博物館』だと判明しました。

館長さんによると、昔この辺りは『河内木綿』の生産がとても盛んだったそうで、平野区の区花も『わたの花』なんだそうです。歴史と町のつながりを感じる素敵な豆知識を教えて頂きました。

ただ…「そのマップはちょっと前のやつやから載ってないんですわ。隣のお寺に行ったら新しい地図をもらえるから、『ちょーだい』ってもらってきたらええですわ」とのこと。

 

隣のお寺…?

 

という訳で、新しい地図をゲットするため、言われた通り隣にあるお寺へと向かうことになりました。

年パスで「どハマり」した長居植物園の四季

〜ラジオまつりからラジオまつりまでの1年間の記録〜

 

暑い日が続いてすっかり出不精になってしまいました。昨年も同じように暑かったはずなのに、真夏でも嬉々として通っていた長居植物園、ふとした時に「今頃〇〇が見頃かなぁ」なんて思ったりしています。

 

2024年に入園料が大人1日200円→300円、そして年パスが1,000円→1,500円の値上げが発表され、しかも年パスの値上げは少し遅れて実施されるということを知って、「今やったら4回行ったら元取れるやん」なんていう、いかにも大阪人的発想で年パスを手に気軽に通い始めたはずなのに、実際にはガチでハマってしまいました。

訪れたときの様子をこの場でご紹介させて頂いてきましたが、あとから自分で振り返っても探すのがちょっと面倒だったりするので、今回インデックス的にひとつにまとめてみようと思いました。

 

では参ります。2024年11月4日から2025年11月3日までのちょうど1年間の長居植物園の記録です。 

 

長居植物園は大阪市東住吉区にあります。

正面ゲートです。

 

【2024年11月4日】

人生2度目の長居植物園です。初めて訪れたのは2022年のアジサイの頃でした。

コスモス畑が見頃を迎えていて、チョコレートコスモスも辺りに甘い香りを漂わせていました。 

そしてキッチンガーデンには、このあと定点観測をすることになったカリンが大きな実をつけていました。

モフモフなミューレンベルギアに度肝を抜かれ、こちらも同じく私の観測対象となったのでした。

 

 

同日に長居公園で行われていたのがMBSラジオの秋まつり。当初の目的はこちらだったのですが…(笑)

 

長居公園の中に長居植物園があり、そしてまたその中に大阪市立自然史博物館があるという位置関係になっています。

ここになんとアサギマダラの標本があってビックリしました。こんなところで出会えるとは。 皆さんのブログでアサギマダラという蝶を知り、とても興味を持っていました。いつか飛んでいるアサギマダラを見てみたいと思っています。

 

【2024年12月上旬】

ラクウショウやモミジバフウが鮮やかに色付いて、息を呑むほどの美しさ。

サキシマフヨウやシコンノボタンといった、初めて出会うお花たちにも胸がときめきました。

そして、足元がとてもフカフカな小池周りの小径は、まるでジブリ映画に出てきそうな幻想的な雰囲気ですっかりお気に入りの場所になりました。

 



【2025年1月中旬・2月上旬・3月上旬】

3月5日付の開花情報(しかもちょっとクシャクシャ)をブログに貼らせて頂きましたが、1月分と2月分が見当たらないので、3回分とも長居植物園のホームページよりスクショさせて頂きました。

 

2025年1月中旬

 

2025年2月上旬

 

2025年3月上旬

3回分をまとめて1つのブログにしてしまったなんて…。 この頃は「季節的にもあんまり見るものないよね〜」なんて、目の前に広がるものをちゃんと見ていなかったんです。勿体なかったなぁ…。

今の私なら、双眼鏡どころか虫眼鏡さえも持って行ってしまうかもです。顕微鏡はさすがにないとは思いますけど(笑)。

 

 

 

【2025年4月上旬】

初めて目にするお花がたくさんあってワクワク〜

中でも果物の花が予想以上に可愛くてビックリしました。秋に大きな実をつけていたカリンが、まさかこんなに素敵な花を咲かせるなんて。

ツバキ園もちょうど最高のタイミングを迎えていて、まさに『見るものが多すぎて嬉しい悲鳴』状態でした。

 



【2025年4月下旬】

藤棚とネモフィラ畑の共演が見事でした。 そしてシャクナゲ園も満開のピークを迎えていて、存分に楽しむことができました。

この日一番驚いたのは、辺り一面に充満する甘〜いバナナの香り。 多分長居植物園には1本しかないと思うのですが、その存在感たるや半端なかったです。

ぜひ皆さんにも、園内で鼻をクンクンさせながらその木を探し当ててほしいです。

 

 

 

【2025年5月上旬】

GW真っ只中に訪れました。長居植物園はとても広いので普段はそこまで混雑を感じないのですが、この日のネモフィラ畑はさすがに大賑わいでした。

『ベルばら』化しているバラ園や、華やかに咲き揃ったシャクヤク園など、ネモフィラ以外にも目移りするお花が盛りだくさん。結局、見たいものが多すぎていつも通りの時間切れとなってしまいました(笑)。

 

 

 

【2025年5月下旬】

バラ園が大変なことになっていました。 バラとクレマチスで彩られた回廊は、「ここは本当に日本ですか? 」 …いや、「ホンマに大阪!?」と言いたくなるほど見事で、アチラコチラでポーズを決めて撮影される女性たちの姿に、見ているこちらがちょっと照れてしまいました。

そして動きが早くなってきたキッチンガーデンでは、台所でお馴染みの野菜や果物が愛らしいお花を咲かせていたり、実が大きくなっていたりと、私はニヤニヤが止まりませんでした。

 



【2025年6月上旬】

他の方のブログでハナショウブが見頃を迎えていると知り、慌てて駆けつけました。

モチロン楽しんだのはハナショウブだけでなく、色づき始めたアジサイ園や、どこまでも広がるダリア園など盛りだくさん。あまりにも見どころが多すぎて、ブログも2回に分けたほどです。

 

 

ダリア園を抜けた先にあるヘメロカリス園では、鮮やかなビタミンカラーのお花から元気をおすそ分けしてもらいました。

そのすぐ近くにあるデイゴの林では、まるで鳥のくちばしのようなユニークな蕾に思わずクスッ。

キッチンガーデンもまたガラリと装いを変えていて、本当にワクワクの連続でした。

 

 


【2025年6月中旬】

2022年のアジサイ園はもう見事としか言いようがなく、大きなカメラを持った人もたくさんいました。

春先からアジサイ園の様子をチェックしていましたが、2025年はあまり勢いがない予感がしていました。

そして満を持して訪れたこの日、よく見る種類のアジサイに関しては、「やっぱり…」という感じ。ただ、3年前は見かけなかった背の低い種類のアジサイが足元で可愛く咲いていました。スマホを地面スレスレでとても窮屈な姿勢で写真を撮りました。

 

 

この日も見頃が多過ぎて、2回に分けてご紹介しました。

ヘメロカリス園が更にパワーアップ。ユリのようなチューリップのようなシルエットの、アメリカで人気のお花。日本人もこういうお花、好きだと思うんだけどなぁ〜。

そしてこの日、私がビビっときたのがギンバイカ。 『出会ってしまった!』って感じです。こういう優しい佇まいのお花、大好きです。

 

 

 

【2025年7月中旬】

今年はすっかり出不精となっている私ですが、2025年の夏は猛暑の中でも長居植物園に通っていました。だって毎回時間切れで「つづく」になるんですもん。続きが気になって仕方ないし、見逃したくありませんでした。

この日はものすごく暑くてミストが設置されていたほど。入園者が少ないからか、雀にまとわりつかれて困りました(笑)。

一番衝撃的だったのが、めちゃくちゃカワイイお花なのに名前がまさかの『臭木(クサギ)』。そのギャップがスゴ過ぎです。

 



【2025年8月中旬】

暑さに負けず、8月にもちゃんと行ってきました。

それにしても、この開花情報は余白が多過ぎ。暑すぎて見頃が少ないということがよく分かります。

と思いつつ回り始めましたけど、モチロン新たな発見はたくさんありました。

この日のイチオシはヒマワリ畑! 暑さと、ヒマワリの真ん中部分が目玉みたいに見えて、目が回っちゃいました。

春にキレイなお花で楽しませてくれたコたちが実をつけ始めていて、それを探すのもとても楽しかったです。

植物園の職員さん以外にも、ボランティアの方々が一生懸命植物のお世話をしてくださっている姿をお見かけしました。この暑さの中、本当に有り難く思いました。もし私が近所に住んでいたとしても、そしてボランティアをしようと思ったとしても、きっと長期夏休みを取ると思います。

 



【2025年9月中旬】

色んな実が色付き始めました。コムラサキ、イヌマキ、チシャノキ、ナツメ、サンゴジュ… ちゃんと季節が分かっていてすごいなぁと思いました。

かつては菜の花畑で(油を搾るイベント、見たかったなぁ)、その後センニチコウ畑になっていた場所が、ちょうど見頃を迎えていました。

この日一番のビックリは、この長居植物園でカワセミを見ることができると知ったこと。年パス最終日の11月3日までに出会えるかな?

 

 

 

【2025年9月下旬】

待ちに待ったこの日がやってきました。観察し続けたミューレンベルギアの、モフモフ一歩手前を見ることができました。 

他にもハギや、色付き始めたコキアなど、園内は確実に季節が進んでいました。

新しくできた竹林の小径。こちらも清々しくてとても気持ち良かったです。

 

 

 

【2025年10月下旬】

モフモフ〜 

ピンクのモフモフ、赤のモフモフ。モフモフって、どうしてこうも癒されるんでしょうね。

そしてまた咲いているダリアやバラなど、どこを切り取っても絵になりました。

 

 

 

【2025年11月3日】

いよいよ年パス最終日となりました。この日はMBSラジオの秋まつりが長居公園で行われていました。


秋まつりが目的で通い始めた長居公園だったはずなのに、主たる目的はいつしか長居植物園になっていました。

この1年を楽しませてくれた色んなエリアを隈無く回り、必死で目に焼き付けようとする私に、「あんたは卒業生かい!」とツッコんでしまったほどです。

そして、最後の最後にものすごい奇跡が待っていました!

なんと、あのお気に入りの『小池周りの小径』で、ずっと会いたかったカワセミに出会えたんです!

まさか最終日に姿を見せてくれるなんて… 最高のプレゼントを頂きました。

 

 

ドアを開けて長居植物園通いが始まり、そして1年後にそっとドアを閉めました。

【智積院】道場がグラウンド化? 体育会系の話じゃないですよ〜

2026年6月15日、京都七条の智積院で行われた『青葉まつり』に行ってきました。 

ここまでのお話はこちら↓

 

お昼ご飯を食べて智積院に戻ってくると(すでに15:00前ですが…)、このように片付けが始まっていました。

 

人が少なくなったので、思う存分境内を巡ります。

 

改めて金堂です。

 

横から…

 

大好きな不動明王様がおられる明王殿です。

 

御朱印集めの列もなくなりました。

セルフで押すためのテーブルです。人生で初めて自分で御朱印を押しました。

 

智積院のお坊様方は、参拝者にすごく丁寧に挨拶してくださるのですが、こちらの前を通るときにも頭を下げておられます。

 

それでは、先ほど雅楽の演奏を聴いた講堂をご紹介させて頂きますね。何度も出入りしたので、撮った時間帯はバラバラです。

普段は有料のエリアですが、『青葉まつり』の日には無料で入れるんです。

入った正面が講堂で、建物の入り口を目指して右側に進んで行きます。するとこのように名勝庭園が見えてきます。

左端には縁側に座る人たちが見えます。

こちらの建物は大書院です。建物自体は別々ですが大書院と講堂は廊下で繋がっているため、大書院の入り口で靴を脱いだまま、ぐるっと両方の建物を楽しめるようになっています。

 

智積院の境内図を拡大したものを載せますね。黄色で囲ったのが大書院で、ピンク色が講堂です

なんて言いながら… 実は私、全部まとめて講堂だと思っていました。今回ブログを書くにあたってちょっと調べてみて、実は違う建物だと初めて気付いたんです(笑)。

 

大書院入ってすぐのお部屋です。

どうですか? 皆さんのこの寛いたご様子。

建物の下から池が広がる名勝庭園。部屋の中では解説のアナウンスが流れています。

そして長谷川等伯一門の障壁画(レプリカ)があります。

レプリカでも写真不可のところがあったりしますが、ここはOKなので嬉しいです。

 

見知らぬ人同士が、ただただ静かに座って心地よい風に癒されています。

なんて贅沢な時間なんでしょうか…。

ツツジやサツキの花が咲く頃に来たら更に見事でしょうね。

 

建物に沿って縁側をぐるっと回ります。向こうから戻ってくる人がいたりしたら、すれ違うときに落っこちそうでちょっとヒヤヒヤします。

 

もうここからは順不同でご紹介していきますね。行ったり来たりしたので、どこにあったのか分からなくなってしまいました。更に言うなら、今となってはそこが大書院なのか講堂なのかも、もはや分かっていません(笑)。

 

進むたびに表情が変わっていきます。

 

襖絵もたくさん…

 

紫色の大きな幕です。

玉砂利がキレイに掃き清められていることに気付きました。あまり参拝者の目に触れることのない場所もちゃんと手入れされています。

そして向こうには、京阪七条駅からまっすぐに伸びてくる道が見えます。

ちなみに外から見るとこんな感じです↓

 

中を引き続き…

 

廊下のこっちから見た景色。そしてあっちから見た景色。

 

 

智積院で行われる写真コンテストの受賞写真が飾られています。

 

見る角度が違うと全然違って見えます。

 

何枚も写真を撮りながら進みます。

この辺りは、お部屋の中は撮影不可です。

ぐるっと回ってきて、あの雅楽を聴いたお部屋の前に差し掛かりました。

歩いてきた廊下を振り返ると… 思わず息をのんでしまいました。

手入れが行き届いてピカピカに磨き上げられた廊下に、垂れ下がる色鮮やかな五色幕が美しく映り込んでいます。

この光景は振り返った人しか気付きません。向こうの角から人が曲がって来ないタイミングを見計らって何枚も写真を撮りました。

 

入って来た門。

 

一周してきました。

私が今いるこの左側の建物が講堂で、右側の建物が大書院です(と思っています…)。

 

名勝庭園が目の前に広がる大書院のあのお部屋を、こちら側から覗いてみました。

 

靴を履いて外に出ましょう。

 

紫陽花を見に金堂の後ろへ行きます。

3年前は穴場っぽくて殆ど人がいなかったと思うのですが、今回は朝からたくさんの人で賑わっていて人気スポットになっていました。なので、人が少ないタイミングを狙って何度も戻ってきました。

こちらも色んな時間帯の写真です。

 

一緒に写っている建物は金堂です。

似たような写真ばかりです(笑)。

更に進んで行くと、階段を上り墓地へと続きます。その道にも紫陽花がキレイに咲いています。

 

…と、こんな風に境内の美しさにうっとり浸っていた私ですが、実は境内を行き来するたびに『ある場所』から目が離せなくなっていました。

 

そう、さっきまで凄まじい煙と大迫力の炎が上がっていた『道場』です。

明王殿や金堂、講堂へ移動するたびに道場の横を通るのですが、通るたびに少しずつ、着々と火の始末が進んでいます。その変化していく様子をしっかり写真に収めさせて頂きました。

 

▽15:00頃 まだまだ火が出ています。

あんなに燃え盛っていた炎の始末ですから、それはもう重労働で熱気もすごいはずです。

 

▽15:25頃 火が小さくなりました。

 

▽15:40頃 掃けるようになりました。

まるで体育会系部活動の後片付けのような雰囲気じゃないですか?(笑)

先程までの厳かな道場が、今やグラウンド!? 一生懸命作業される姿がなんとも微笑ましくて。有難いと思いつつも、ちょっとニヤニヤしてしまいました。

▽16:00過ぎ 誰もいな〜い!

私も早く帰らないと! 16時までなのに、まだ境内に残っていてごめんなさい。

 

さてここで、お昼ご飯前に済ませていた『結願所』でのお話を。

3年間お財布に入れてお世話になっていた『身代わり不動様』のお札を新しくお迎えするため、5つ揃った御朱印書を持って智積院会館前の結願所へ行きました。

御朱印書には、どこにも日付が入っていません。せっかくなら結願所で日付を書いて欲しいな〜 と思っていたのですが、結願所でも特に日付を記入されることもなく、お見せしただけでした。

あれ? これだと、同じ御朱印書で何回も身代わり不動様のお札を授かりに来る人が出ちゃうんじゃない?

智積院さんの参拝者を信じ切った?大らかさに一人で勝手に嬉しくなってしまいました。 お札を複数授かりたい人は御朱印書を何枚も持って回っていました。

そしてその扱いも人それぞれ。私は御朱印書がクシャクシャになったら嫌なので、ハードタイプのクリアホルダーを持参していました。丁寧に丁寧に…と。 それなのに、無造作に四つ折りにしている人を見かけてビックリしたり… 

 

ここに3年前に頂いた日付入りのを載せちゃいます。この日は各お堂の前でお坊様が御朱印を押してくださいました。

やっぱり日付があるっていいな〜 私が書道が得意なら書き入れちゃうのに。私では間違いなく台無しにしてしまいます。

そして3年前は、こちらの絵本を身代わり不動様のお札と一緒に授かりました。その年は弘法大師様の生誕1250年の記念の年だったからみたいです。

 

今回新たに授かったお札をよく見ると、お不動様ではなく大日如来様の御朱印になっています。あれ? この3年間で変わっちゃったの?

財布の中に3年間入れていたお札を見てみると同じ御朱印でした(笑)。

あ、でもお不動様は大日如来様の化身なので、これで正しいんですって…知らんけど。

 

目に沁みる鮮やかな青葉に煙、心に沁みる温かいお加持と静かな庭園の癒やし…

まさに五感の全てで『青葉まつり』を体感した最高の1日となりました。智積院の皆様、本当にありがとうございました。

 

身代わり不動様の新しいお札をまた財布の中へ。私のこと、これからも守ってくださいね!

やっぱり毎年『青葉まつり』に来ようかな。 3年前には参加できた大師堂と密厳堂の法話も、今回は時間的に無理だったし… 来年のカレンダーをさっそく確認する私でした。

そして、今度こそは「ここは大書院」「ここは講堂」とちゃんと確認しながら回りたいです!

【智積院】〜しみる〜 青葉と煙… 目と心に

2026年6月15日、智積院の『青葉まつり』に行ってきました。そのお話の続きです。

 

もくもくと立ち上る煙を見て、一気にスイッチが入りました。急がないと! どこで見よう?

3年前は、道場を清める儀式を見たさっきの場所でそのまま最後まで見ました。でもそこはテントの後ろなので、護摩壇からは少し距離があります。

今回はテントがない反対側に回ります。

山伏さんたちが巨大な団扇で盛大に扇いでいて、すごい煙です。辺り一面が真っ白になっています。その視界不良の中、皆さんが頭を垂れていることに気付きました。

あっ、ヤバイ! 通り過ぎちゃう〜

山伏さんが大幣を振ってお祓いして回っています。私も人の間から斜めに思いっ切り(まるでヘディングのように)頭を突き出してなんとか間に合いました。

 

煙が渦を巻いて上がり、黒色の灰がブワーッと私の方に飛んできて思わず目を閉じました。

山伏さんがさらに扇ぎ続けると今度は大量の白い灰が飛んできました。 皆さん、頭の上から灰をシャワーのように浴びています。私のすぐ前のおチビちゃんの可愛い帽子も、あっという間に白い灰まみれ。

私の後ろにいた方に至っては、あまりの煙と灰の凄さにゴホゴホと激しく咳き込んでおられました。

 

真っ赤な大きな炎が勢いよく立ち上がりました。

皆さんが願い事を書いて奉納した護摩木が次から次へと炎の中へ投げ入れられます。

たくさんの願いを乗せて、炎はさらに勢いを増して燃え盛っていきます。

それにしても熱っ、熱い〜! 

ちょっとだけ後ろに下がり、護摩木が炎の中へ投入されていく様子を見ていました。

 

そしてついに始まりました、お加持が。

前の方をキープしていた人たちが山伏さんに次々と持ち物を手渡します。

山伏さんたちは 2〜3人分を手に、護摩壇に近づいて預かった物を火にかざします。

お加持を受け終わった人たちが私に場所を譲ってくださいました。

3年前の初めての時、私は背負っていたリュックをそのまま山伏さんに手渡しました。まだお昼前でリュックにはずっしりと重たいお弁当が入っていたので、受け取った山伏さんは予想外の重さにガクッと一瞬よろめいてしまって。

あの時はビックリさせちゃったな…という思いがあって、今回は重たいリュックではなく軽いものにしようとウエストポーチを準備していました。

山伏さんと目が合ったので、そのウエストポーチを差し出しました。

たまたま私のタイミングで持ち物を差し出す人が他にいませんでした。なので山伏さんは私のウエストポーチ1つを持って護摩壇へ向かわれました。

私のウエストポーチが間もなく護摩壇に!

目の前で自分のポーチだけが大切に炎にかざされている姿を見て、ジ~ンとしました。

 

皆さんの持ち物がこのように大切に扱われています。ずっと見ていたいです。

…と、そんな風に1人で感動に浸っていたのですが、そこでとんでもない光景を目にしました。 なんと山伏さんにスーツケースを手渡している人がいたんです!

受け取った山伏さんはスーツケースをゴロゴロ引き摺らず、両手で持ち上げてそのまま炎に向かってダッシュして行かれました。ということは、私の重たいお弁当入りリュックでも良かったのかも(笑)。

そんな中、ご自身の数珠をすっと差し出している方もおられて、そのスマートな姿に見惚れてしまったり。

スーツケースから数珠まで、色んな意味でカオスで、でもみんなの「有難い『気』を受け取りたい!」という熱気にあふれた、最高のお加持の時間でした。

 

あっ、今気付きましたけど、目の前に法螺貝があります。

と、私の視線はそのまま少し上がって… 山伏さんたちの腰にぶら下がっているモフモフした毛皮?に。

見比べてみると、山伏さんによってモフモフが全然違います。整列された時に思わず写真に撮っちゃいました。

 

一旦退出されます。山伏さん、ありがとうございました。ウエストポーチ、身体にしっかり巻きつけましたよ。

 

このあといよいよ『火渡り』があります。

 

山伏さんたちが動き出しました。その姿が…… まるで駅弁の立ち売りのよう(ごめんなさい!)(笑)。

2枚目の写真を拡大します。オレンジ色のものはお守りです。

このお守りを購入した人が火渡りに参加出来ます。

お守りが刺さった台を山伏さんが手に抱えて道場内を回り出したのですが、その様子が本当にお弁当の売り子さんのようでなんだか微笑ましくて…(やっぱりごめんなさい)。

あぁ〜あの光景、動画に撮っておけば良かった〜

 

私のすぐ隣でお守りを購入した人が騒ぎ出しました。「ちょっと! 福引券ついてんで! 2000円、すぐ出る?」とご家族とカバンを掻き回して財布を引っ張り出して追加購入されていました。

火渡りの功徳じゃなくて、福引券が目当てなんかーい!と心の中で激しくツッコんでしまいました(笑)。

 

火渡りの準備にまだ時間がかかりそうです。この時間を利用して、さっきまで法要で大混雑だった金堂へ行ってみます。

すっかり人が引いていて、スムーズにお参りをして御朱印を押すことができました。

 

もうそろそろかな?と、先ほどの場所まで戻ってくると準備もいよいよ大詰めです。山伏さんたちが手際よく2つの道を作っていきます。

最後に山伏さんが裸足になり、その熱そうな道を自らの足でぐっ、ぐっと力強く踏み固めて火渡の道が完成しました。

 

裸足になった参加者たちが道場に入場してきました。道場内では帽子を脱ぐこと、撮影は禁止であることなどが説明されています。

いくら山伏さんが踏み固めてくれたとはいえ、目の前にあるのはまだ煙が出ている道。皆さん、緊張した面持ちでオレンジ色のお守りを手に一歩一歩、その道を歩いていきます。最初はゆっくりと恐る恐る。最後の方は駆け足になる人が多かったです。

 

無事に渡り切った先にはお不動様の祭壇があり、皆さんそこでしっかりと手を合わせ、敷かれたゴザの上を歩いて道場から出て行かれます。

道場を出たところでお坊様がおしぼりを渡されています。

ゴザは、椅子が並べられたテントまで続いており、みなさん椅子に腰掛けて、そのおしぼりで足の裏を拭き拭き。

「結構熱かったわ!」なんてお互いに感想を言い合いながら足を拭いている様子は、さっきまでの厳かな儀式から一転して、なんだかほのぼのした湯上がり処のようでした。

 

時間を確認すると12時半過ぎ。大慌てで講堂へと向かいます。12時半から雅楽の演奏が始まっているんです。

 

有料エリア(今日は無料)に講堂があります。入り口入って真正面、阿弥陀如来様がおられるお部屋で演奏が行われています。このまま外から見るのもいいかもしれませんが、やっぱり近くに行きたくて靴を脱いで中に入ることにしました。

と言っても、講堂は広くてぐるっと回らないといけません。順路に従うと殆ど最後近くのお部屋になります。途中で写真を撮りながらも(その写真はまたご紹介しますね)ダッシュで向かいます。

 

角を曲がって、到着! お部屋はもういっぱいで入れないので、廊下で座って聞かせて頂いていると、襖が開けられ両側のお部屋が開放されました。

演奏されているのは朝一番のお練り行列で、黄緑色の装束を着て楽器を演奏しながら歩いておられた方々でした。 楽器についての解説もあったりして、とても楽しかったです。やっぱりお坊様って、お話がとてもお上手ですね。

 

13時過ぎに雅楽の演奏が終わりました。お腹はもうペコペコです。ただ、先に大事なことを。

こちらが全て揃った御朱印です。

弘法大師様の御朱印、右にズレているように見えるでしょう? 押した瞬間、失敗したと思いましたもん。でも見本もこんな感じでした。

こうしてみると、案外上手に押せているかも…と自画自賛(笑)。

 

それでは智積院会館前の結願所へ向かいます。3年前に授かってからずっと私のお財布に入っている身代わり不動様のお札を、今日また新たに授かりに参りましょう。