日々是 善き哉

小さなワクワクを集めましょ!

【KOBE観光の日】人間観察も面白い!? ほっこり王子動物園

10月3日は『 KOBE観光の日』です。

 昨年と一昨年に訪れたのは異人館街や竹中大工道具館、相楽園、そして神戸市立博物館など。

私にとっては3回目の『KOBE観光の日』である2026年は、ちょっと違うエリアを回ってみたいと思います。

 

降りたのはこちらの駅。たくさんの子供連れがこの駅で降りました。

もうここから始まっているんですね。

 過去に一度だけ訪れたことがある 『王子動物園』。駅から徒歩約3分です。

前回(はるか昔)に訪れたときには、ジャイアントパンダが2頭いたんです…。

 

開園は午前9時です。あ、今開いたみたいです。本日は入園無料!

 

中に入りました。

園内マップです。

 

象を見ると「 動物園に来た!」って思います。

 

多過ぎてちょっと目が回りました。

 

あ… パンダ館はまだ残されているんですね。

 

カピバラ、可愛い〜

 

ウサギやモルモット、ヤギやヒツジなどがいるエリアです。 ちょっとビックリしたのがこちら↓

私が柵の中に入っているんじゃなくて、このコが柵の外にいるんですよ。

 

次に見た時には『動物達の休憩所』に入っていました。

確かにこの日はちょっと暑かったですが、このコがいる場所は扇風機の背後。フサフサの毛が吸い込まれちゃうよ〜

みんながそーっと背中に手を当てて撫でていきます。私もおチビちゃんたちの順番が終わってから撫でさせてもらいました。ゴワゴワした感じを予想していたんですが、ぬいぐるみのようにフワフワですごく癒されました。

 

この日は電車で他のエリアに移動する予定です。まず朝一番に王子動物園にやって来たのは、朝の方が活動的な動物が多いと知ったからです。

なのに… やっぱりあなたたちは寝ているか。

『いぶき』ちゃんと『イツキ』ちゃん。ガラス越しですが、この姿を見ているだけで癒されます。めっちゃカワイイ!

名前があるということは… きっと登る木は決まっているんでしょうね。

 

 

そしてやってきたのが ホッキョクグマのところ。

ガラス越しに見ていると、プールから上がってきて水を滴り落としながらのしのしと歩き始めました。皆さんも言っていましたが、緑色っぽく見えるんですよね。

 

なぜかいつも向かって左の隅からプールに飛び込みます。

『左隅から飛び込む→左隅からすぐ上がる→一周歩く→左隅から飛び込む→左隅からすぐ上がる→一周歩く』を延々と繰り返します。

左隅は人でスゴイことになっているので、なかなか写真が撮れません。なんとか1枚だけ撮れました。

 

上から見ている人もいるので、私もそちらに向かいます。

途中で立ち止まってガラス越しに見ると、なんとホッキョクグマが私のいる方に向かってジャンプして飛び込みました。 えっ、左隅からじゃないん!?

その水しぶきでガラスが濡れて全く見えない中、歓声が聞こえます。 今、何が起こっているの? 

大急ぎで上に向かいます。 結局何があったのかは分からず終いでした。

しばらく見ていると… 

あっ!  飛び込む? そこ、隅じゃないよ。 ジャーンプ!

 

気持ちいいね〜

 

上がるのは、やっぱりこの隅から。ヨッコラショっと。

なんか人間ぽくて笑っちゃいました。

 

このエリアにいた間、大人たちが「シロクマ」と言い、それを子供たちが「ホッキョクグマな」と訂正している場面を何度も見ました。

「ここでもまたシロクマって言ってるわ〜」と思ったら、アイスの話だったということも…(笑)。

ちなみに家に帰ってからAIに聞いてみると、『ホッキョクグマ』は正式な和名、『シロクマ』は通称で同じ生き物だそうです。

 

続いて アシカを見ましょう。ご飯の時間ですね。

 

そして体の状態チェック(と、周りの人たちが各々の家族に解説しています)。

 

先ほどのホッキョクグマは1頭しかいなくて寂しそうでしたが、アシカはたくさんいて鬼ごっこをしています。フェイントをかけるコもいたり… 

「なかなかやりよるなぁ」という声が周りから聞こえてきます。

 

猿のエリアです。じっとしていたと思ったら突然動き出したり。

 

このしっぽ、すごくないですか? メッチャ長いし、筆みたいです

 

さすがは動物園、休憩場所がアチラコチラにあります。ここでは猿を見ながら休憩です。

まだ11時頃でしたがお腹が空いたので、ここでちょっと早めのお昼ご飯を。

この下には猿だけではなく、かつてはゴリラもいたんだそうです。 今はそこを歩けるようになっているので行ってみます。

 

いつかまたゴリラを迎えるのかな?

 

ここには新しいエリアができるようです。

 

この檻の中で記念撮影をしているカップルがいました。

 

あっ、ヒョウモンだ! 亀にもいてるんですね

 

横棒と重なって目がずーっと見えなかったので、しばらく待ちました。

 

動物園といえばモチロンこちらも…

キリンと同じ目の高さで見ることができるようになっていて、正面から向かい合えました。

私の頭の中で『ピアノ売ってちょーだい』や『そのとお〜り』が繰り返し流れます。なぜ?

 

屋内の展示もあるんですよ。

 

中は涼しい〜

 

めちゃくちゃ分かりやすいです。

 

パパさんが『動物のウンチなんか写真に撮る人おるんかな?』などとおチビちゃんに言っています。

はい、ここにいますよ。

私はこの『故障中』という文字がすごく気になります。故障していなかったら何が見られるんだろう…(笑)。

 

こっちは卵。

 

そして骨!

 

ここにもベンチがたくさんあって、みんなが見ているのは…

ペンギン! カワイイですね〜

 

クールスポットの地図が配られていました。すでにクシャクシャですが、ご参考までに。

 

こんな感じのクールスポットです。

おチビちゃんたちは、嬉しそうにずぶ濡れになりに行ってママさんたちに叱られています。楽しいよね〜

 

みんなが「バンビ、カワイイね〜」と言っていますが…

『バンビ』ではありません(笑)。

ホントにウシの仲間!?

 

やっぱり行っておきましょうか。今でも中に入れるようになっています。

なんだか泣けてきました。

 

ちょうどこの辺りでパンダを見たんです。 

2頭のうちの1頭と私は目が合いました。いえ、目が合ったというレベルではなく、周りから歓声が起きるほど私たちは見つめ合いました。

一緒に行った友人たちからも「natankoスゴイ!」て言われて、ちょっと照れちゃいました。思い出したら寂しくなります。

パンダ館がそのまま残されているということは… いつかまた…

 

そしてこちらは鳥のエリア。すごく大きくてカラフルなインコが並んでいます。

 

この黄緑色の大きなインコの前で女性がずっと話しかけています。

「今日はアカンの? バイバイは? やっぱり今日はダメ? バイバイ! ………バイバイ。また帰りに寄るね」と去って行かれました。その数秒後…

「バイバイ」

その女性はもう背中を向けて数歩先に。あまりに小さな声で聞こえなかったようです。

周りの人たちはビックリ。一瞬、その女性を呼び戻そうかという空気になりましたが、誰も動けず。

おチビちゃん連れがそのあと何度もトライして「バイバイ」とインコに話しかけるのですが、無反応。「さっきの人しかアカンみたいやわ」と女性とインコの深い絆に脱帽な感じでした。

それにしても、目の前にいるときは知らん顔をしていたのに、女性が去って行く瞬間に「バイバイ」だなんて… なんだかいい感じの2人ですなぁ(笑)

 

ここは二重扉になっています。中に入りましょう。

クジャク目的の人も結構いたみたいですが、残念ながらあのキレイな羽にはシーズンオフみたいでした。

それでも色んな鳥がのびのびしている様子をベンチに座って眺めるのは気持ち良かったです。

 

肝心なエリアがまだでした。

猛獣たち。

 

ガラス窓からママさんがしきりにこのコに話しかけています。

「ねぇ、これ、あなたでしょ? そうでしょ? あなただよね?」

何を見せているのかと思ったら、動物園のマップ。 表紙の右下隅に写っているのを指差して、「あなたでしょ?」と本人に確認しているようです。 私、こういうの、大好きです(笑)。

 

そろそろ次の場所に移動したいと思うのですが、最後にもう一度見に行ってみます。丁度食事時のはず。

あ〜 これはお腹が膨れて寝てるんかな? 

周りでは…

「今あのコ、目が開いた!」

「えっ!? 開いてないやん」

目を開けただけで騒いでもらえるのね(笑)。

 

レッサーパンダなど残念ながら会えなかった動物もいましたが、他にもたくさんの動物たちに楽しませてもらいました。

 

それでは次の場所に移動しましょう。

今日は楽しかったよ。有り難う。 今度はそんなに間を開けずにまた来るね。

 

朝降りた阪急王子公園駅ではなく、JR灘駅に向かいます。 

徒歩約5分ほどで到着。

ここから4駅の移動です。降りるのは初めての駅。楽しみです!

年イチの『幽霊博物館』と『妖怪・おばけランド』

2026年8月下旬、あの『平野町ぐるみ博物館』のマップに載っている、年に1日しか開館しないという『幽霊博物館』に行ってみたいと思い、2ヵ月連続で大阪市平野区に行ってきました。

 

私はとても怖がりです。 子供の頃は肝試しではいつも大泣きしていました。

でも朝日新聞の『新聞屋さん博物館』や全興寺の可愛い博物館を見て、『平野町ぐるみ博物館』を制覇してみたいという気持ちがちょっと湧いてきて…

 

(新聞屋さん博物館)

 

(全興寺の博物館)

 

すぐそこに年イチの特別な博物館が迫っているということを知り、「これは行かねば後悔する」と思って頑張ってみました。

 

幽霊博物館があるのは、約2年前にこちらでご紹介させていただいた大念佛寺です。

 「そういえば大念佛寺に宝物館があったな。 あそこで特別展が開かれるのかな?」と思ったのですが、違いました。

 

2026年8月23日、この日も朝からとても暑い日でした。

大念佛寺はあのとき以来の参拝となります。

 

幽霊博物館の幟が立っています。

 

境内図です。 

 

あっ、風鈴ですね。

風鈴の周りにはハスが…

 

あのときは全く姿が見えなかった本堂の工事はすっかり終わっていました。とても堂々とした佇まいです。

 

マニ車! もちろん回しました。

 

靴を脱いで本堂の中に入れます。 天井が高いからか、戸が開け放されているからか、時々風がスーッと通ってとても心地よいです。

本堂の周りでも何人かの人が腰かけて涼んでいます。こういう自然の『涼』を感じるのは久し振りです。

 

ついつい見上げて撮ってしまいます。

 

本堂を反対側からも。

 

 

では幽霊博物館へと 参りましょう。

 

以前、こちらの瑞祥閣で『百万遍大数珠繰り』が行われました。

幽霊博物館の入り口はあちらですね。 

 

ここのようです。

出口はこちらではないとのことで『靴を袋に入れて持って行ってください』と案内がありました。

 

ちょっとドキドキしてきました。

幽霊博物館のパンフレットを頂きました。なんか…雰囲気がありますね。

中は撮影不可なので、こちらのパンフレットでご紹介します。

この右上に載っているのが『亡女の片袖』です。女性の幽霊が巡礼者に託したという着物の袖で、実物が展示されていました。

ゾワッときました。

私ひとりだったらメッチャ怖かったと思います。すぐそこに大念佛寺のお坊様が立っておられて良かったです。私のことしっかり見張っててくださいね!

 

隣の部屋には幽霊の絵が書かれた掛け軸が展示されており、ここでもゾクゾクしました。

私が一番ひえ~っとなったのは、青色が使われている掛け軸でした。そのうっすらとした青さで怖さが倍増!

とにかく「さぶっ!」と、外の暑さをすっかりと忘れてしまいました。

あ〜怖かった。

 

靴を履いて外に出ると、そこは大数珠繰りをした瑞祥閣でした。

あの時と部屋の様子が違ったので気付きませんでしたが、幽霊の掛け軸が掛けられていた部屋は、大数珠繰りをした部屋だったのかもしれません。

 

この日は大念佛寺の中でマルシェが開かれているとお坊様に案内されたので行ってみました 。そこは屋内で冷房完備。 こんなに涼しいマルシェはなかなか無いなぁと思いました。恐らく皆さんほぼ地元の人でしょう、アチラコチラで盛り上がっていました。

マルシェの入り口に貼られていたポスターです。

限定御朱印というのがちょっと気になりますね。

もう一箇所行きたいところがあります。そちらでお化け絡みのイベントが行われているそうなので、もう怖いモノついでに行ってみます。

 

先月に引き続いての全興寺(せんこうじ)です。

この看板は前回来た時もありました。『舌』の漢字が抜かれようとしていることには、今回初めて気付きました(笑)。

あ、 何か立ってる! 

地獄堂の前には列ができています。 賑わっていますね。

本堂前は蜘蛛の糸になっています。


今日は本堂が開いています。

中には入れませんが、階段を上がってギリギリのところまで行くことが出来ます。

とても大きなお地蔵様の首がすぐそこに。中におられたお寺の方に、「これが徳川家康の代わりに吹き飛ばされた、あの有名な首地蔵です」と教えてもらいました。

私はポカンとした顔をしていたのでしょう、「本堂の階段下りたすぐのところに説明書があります」と教えてもらいました。下調べ無しで来てしまってごめんなさい。

階段下りる前に、やはりこの写真を。

 

あ、これですね。

真田幸村さんゆかりなんですね。

以前行った茶臼山も安居天満宮も真田幸村さんにゆかりがありました。

大阪市には幸村さんに関係のある場所がたくさんあって、ファンにはたまらないでしょうね。

 

今日は本堂横にもこのような飾りがあります。

 

『駄菓子屋さん博物館』や『ちっこい だんじり館』の建物が向こうに見えます。

 

仮装をした人たちもいます。人見知りの私はそういう人に話しかけられるのはちょっと苦手なので、目が合わないように(というか、目がどこにあるか分からない人も…)そそくさとその場を離れました。

 

あ〜ビックリした!

地獄の釜の音が聞こえるというここも今日はこんな感じ。さすがに近寄り難く…

風船なら怖くはないね。

 

寺務所前に新聞が貼ってありました。 前回来た時には気付きませんでした

 

あ、地獄堂の記事も有ります。

 

そしてこちら。

なんとなく想像がつくけど…

やっぱりね。

 

本来のおばあちゃんの部屋↓

2026年7月下旬

カーテンを開けると…

あまりにも直ぐそこ過ぎてビックリしました。 おばあちゃんはどこ? 

 

これにはさすがに引きました。

覗き込んだら… 

あ…

でも足が土に埋もれてる可能性も…と思ったらちょっと怖いです。

 

どこかで見たことあります。

そのまま外に出ました。

 

大念佛寺でゾワゾワ、ゾクゾクと冷え切ってしまいましたが、その後に訪れた全興寺ですっかり温まりました。

 

平野ってホントに奥深いところやなぁと改めて感じました。長い歴史を持つどちらのお寺も地域の人たちとの距離がとても近くて… 本来あるべき姿なのかなと思いました。

 

一番ハードルの高そうな年イチの博物館には無事に訪れることが出来ました。他の数々の魅力的な博物館もちょっとずつ訪ねてみたいと思います。一体何年かかることやら… 

私の観覧スピードよりも、博物館が増えるスピードの方が早いんちゃうかと思ったり思わなかったり…(笑)

【造幣博物館】〇〇ペイに逆行したくなりました (3階フロア編)

2026年8月下旬に大阪市北区にある造幣博物館を訪れ、ここまで2階フロアをご紹介してきました。

 

では3階へ参ります。

まずは貨幣の歴史などが展示されています。 

 

ふと見ると、ポツンとソファが置いてあります。そう言えばここまで椅子などは見かけなかったと思います。

「誰も座ってないなんて、みんな元気やなぁ」と思ったら…

『水分補給指定場所』の案内が。みなさんタフだったわけじゃなく、休憩として使ってはいけなかったんですね。

私もちょっとだけ水分を補給しました。

 

3階フロアの展示も素敵です。

 

こちらはまたなんてオシャレな…

まるで高級腕時計店のような洗練されたディスプレイがずらーっと。

手前の『和同開珎』から始まって、豊臣秀吉の時代、江戸時代、現代へと恐らく順番に並んでいます。

ここで私が『恐らく』と言ったのは、特に順路の矢印があるわけでもなく、人がいない展示から見て回りましたし、ディスプレイが全て同じ方向を向いている訳ではなかったので、「あれ? 私、今どの時代にいるんやろ?」と時代の迷子になってしまったからです(笑)。

どれもこれも美しく輝いていて、貨幣だけ見てもどっちが新しいのか区別がつかないです。

 

その中でも和同開珎の展示にはビックリ!

「まさかこれ、本物じゃないよね… さすがにレプリカでしょ!?」と半信半疑になり、近くにいたスタッフさんに聞いてみると「本物です」とのこと。

またもや本物ですか! 2階の四文銭といい、本物だらけです。

いや…ちょっと待ってよ。ここでレプリカを作ったら、もしかしたら 偽銭作りになるからアウトとか(笑)?

あまりの精巧さに感動しつつ、くぼみにはめ込まれたコインをじーっと見つめる私。

「これ、上に薄いガラスか膜が張ってあるんかなぁ?  それとも裸で置かれてるんかなぁ?」

手で触る訳にもいかず、顔を近づけて色んな角度でジロジロ怪しく見ましたが、結局分かりませんでした。

 

展示に没頭していると、急に壁の向こう側からガヤガヤと賑やかな声が。

壁と思っていたところが開いて団体さんたちが一気に雪崩れ込んできました。もしかしたら予約制の工場見学の方たちかな?と思いました。 

静かだった空間が一気に賑やかに。8月下旬ということで、 まだ夏休み中の子供達がたくさんいました。

デジカメで全てのディスプレイを写真に収める小学生もいて、「あっ、もしかして今から慌てて宿題の自由研究をする感じ?」と思ったり…


中央辺りには、小判を製造する職人さんたちのミニチュア人形が展示されています。

2階のシアター前にあった模型といい、博物館入口のミニチュア造幣局といい、造幣局の人たちって絶対にこういう細かいのが好きですよね?

 

私のテンションが上がったのが両替商の展示。

私が読む江戸時代を舞台とした小説に、重要人物としてよく出てくるんです。この展示を見ていてなんだかニヤニヤしてきました。


この貨幣制度の説明はとても助かります。私が知っていたのは一分金4枚で一両になるっていうことぐらいでしたので。

 

現行の1円玉のデザインが一般公募で選ばれたものだということを初めて知りました。 というか… デザインを公募するということ自体が驚きです。

 

興味深い展示がいっぱいです。

 

時代劇でおなじみの『包金』。これ、悪代官に渡す菓子折りの底に敷くやつですね。

「おぬしも悪よの〜」

「何を仰っいますやら。それはそうとお代官様、こちらはいつものでございます」

 

戦後の『スクラップで造った』貨幣や、ドイツのマイセンで発行された『陶貨』が展示されています。

神社仏閣の鐘まで軍に供出しなければならなかった時代。金属がなくなっていたからこその知恵なんだと納得すると同時に、今みたいに金属で綺麗な硬貨が作れる世の中って、つまり『平和』ってことなんやなぁとしみじみ思いました。

展示はまだまだ続きます。

おおっ! コインがたくさん〜

目を奪われたのが、こちらの機械。

番号で呼び出すと、奥でグルグルと回ってお目当てのコレクションが出てくる仕組みです。これが面白くてずっと眺めていました。動画撮影NGなのが悔しい…!

そこから出てくる貨幣がまたスゴくて!

サザエさんやワンピースなどのアニメや、キティちゃんにリカちゃん、更にはプロ野球や高校野球…。 その他にもたっくさんあります。

 

こちらのディスプレイもこれまたとても素敵です。

 

スヌーピーとコカ・コーラ

 

ムーミン

 

立体的な蝶や花、そして鳥


ツタンカーメンとピーターラビット

 

他にも色々あって、何でもコインにできるんやなぁと思いました。

 

日本の都道府県シリーズも素晴らしくて、大阪は仁徳天皇陵古墳が金ぴかのコインに、そして大阪城と文楽は色彩豊かなカラーコインになっていました。

 

 

ミャクミャク〜

 

ホントにすごいですねぇ。

 

外国の貨幣まで作っちゃうんですね。

 

天神祭や祇園祭など各地のお祭りや、法隆寺や姫路城などの国宝もあります。

まるで立体図鑑をめくっているかのような楽しさです。

 

みんなさらっと通り過ぎて行くけど、私はずっと見ていたいです。

 


〇〇ペイなどのキャッシュレス時代に完全に逆行しますが、猛烈にコレクションしたくなりました。

 

奥に進むと閲覧室があり、さらにその先にも展示エリアが。

足を踏み入れると…

ここまでのおしゃれなディスプレイと比べると、照明の影響もあって少し地味な印象です。

でも… 妙にホッとして、居心地が良かったりして。

 

16時ちょっと前になりました。そろそろ閉館時間(16時半)も近づいてきたので1階へ。階段の柵にも綺麗な展示があって、最後まで目を楽しませてくれます。

トイレへの階段を下りていたその時…

 

ゴーン ゴーン…

 

重厚な鐘の音が響き渡りました。

慌てて戻ると、入口にある150年の歴史を誇るあの大時計が16時を知らせていました。

 

すると近くにいたスタッフさんが一言。

 

「2分遅れています」

 

笑!

 

でも、この時計が2分遅れていたおかげで、ちょうどいいタイミングで鐘の音を聞くことができました。2分前だったらまだ3階辺りにいたと思うので、本当にラッキーでした。

 

トイレへ向かう廊下には桜の写真がずらりと並んでいて、「廊下自体が『桜の通り抜け』やん!」と感心しました。

 

そして忘れてはいけないのがスタンプ。

スタンプを押す機械があり、スタッフさんに手伝ってもらいながらパンフレットをセットして押しました。

出てきたのを見てびっくり! 今まで見たことがないくらい、クッキリはっきりとした完璧な印影です!

さすが造幣局! ここでイマイチな薄いスタンプが出てきたりしたらガッカリですもんね。造幣局のプライドがかかっています(笑)。

 

やっぱり建物も素敵ですねぇ。『通り抜け』の時はこの向こうにも行けるんだったかな?

 

到着時に気になった素敵な門と建物へ。今度は外側から撮りました。

創業当時(明治4年)の正門なんですね。

 

もう一つ気になるところがあるんです。

ここです。

こちらには創業期に使われていた圧印機が展示されています。

 

立ち去り難くて出口まで時間をかけてゆっくりと。


こちらにはお土産売り場があります。中ではコインも販売されています。

あれだけ素敵なコインを見せられると、私のように欲しくなる人もいると思います。さすが『あきんどの街』大阪、商売上手でんな〜

 

この造幣博物館が無料で楽しめるなんて、本当にお得すぎます。今度は工場も見学してみたいなぁ。

今回も大満足の社会見学でした。

あの子、いい自由研究になったかなぁ… って、自由研究かどうか知らんけど。

【造幣博物館】あんなところに百円玉!? (2階フロア編)

7月に『平野町ぐるみ博物館』へ行き、すっかり博物館の面白さに目覚めた私。8月下旬、所用で近くに行った帰りに、前から気になっていたある場所へ行ってみることにしました。

 

桜宮橋を渡ります。目指す建物はアレかな?

 

ふと「あ、去年の天神祭りで見た花火って、この辺りから上がっていたんだった!」と思い出しました。2箇所から打ち上げられるうちの1箇所がこの辺りからで、私は対岸のあの辺りから見たなぁと懐かしくなりました。

あの辺り

 

 

橋を渡り切ってそのまま歩いて行くと…

やっぱりここで合っていました。そして警備員さんと目が合い、立ち止まった瞬間に話しかけられました。 さすがセキュリティはバッチリですね。 

そう、私が行きたいと思っていたのは『造幣博物館』です。大阪市北区にあります。

「博物館の見学ですか?」

「はい」

「あそこの受付で名前を書いてください」

 

造幣局の中って、写真を撮ってもいいのかな…? ビクビクしながら警備員さんに尋ねてみると、OKとのこと。ホッと一安心です。

受付で名前と人数と入館時間を書き、バッジを受け取ります。

 

「クリップになってるから、カバンに着けてください。博物館の入り口は、あそこの看板のところで右に曲がってそのままずーっと真っ直ぐに行くとあります」

 

キョロキョロしながら進んで行くと、『通り抜け』の文字が目に入りました。あっ、そういうことなの!?


大阪では、ソメイヨシノから少し遅れて『造幣局の通り抜け』があります。私も何度か行きましたが、八重桜などが咲き誇るまさに桜のトンネルとして有名です。

この道、あの『通り抜け』の道なのか! 桜シーズン以外には来たことがなかったので、ピンときませんでした。

 

途中に設置されたミストではカラスが涼んでいます。まさしく『濡羽色』!

 

この建物と門、とても素敵ですね。歴史がありそうです。

 

博物館の入り口はここですね。

 

それでは館内へ。あっ、その前にバッジの写真を撮っておこ〜っと。

 

入ってすぐのところには造幣局の模型が。こういうの、とても好きです。


そして大きな時計。 150年の歴史があるんですね。

返金式のコインロッカーもありました。

こちらのインフォメーションでも、館内の写真撮影について確認しました。一部撮影不可なところがあるそうなので、気を付けないと。

頂いたパンフレットを載せますね。

 

では見て回りましょう。

さっそく2階へ。

 

うわ~! めっちゃキレイで雰囲気がいいです。 無料の施設だし、なんとなくしょぼいイメージを持っていたのですが全然違いました。なんて失礼なことを思っていたのでしょう。ごめんなさい。

この建物は元々は火力発電所だったんですね。

 

 

まずは創業当時の造幣局の紹介が続きます。


こちらにはシアターもあります。

上映までにまだ15分ほどあるので、展示を観て回ります。

 

この機械… 私、気付いてしまいました。 真ん中よりちょっと右寄りの銀色の丸いの、あれって百円玉のデザインですよ! 

誰も気付いていなさそう。私ひとりが隠れ要素を見つけたみたいでちょっと得意な気分になりました。こういうときに連れがいたら、周りに聞こえる声で『見てみて! あそこに百円玉ついてんで! さすが造幣局やなぁ〜」とか言うのに残念。

 


シアターの前にはミニチュアの造幣局が設置されていて、なんと上映前から動き出していました。慌てて駆け寄りその様子を見守ります。動画撮影は残念ながらNGです。

映像が始まるとその内容に合わせて動きます。 効果的な照明も加わったとても凝った作りに感動しました。

映像の最後の方で、造幣局開局のセレモニーが紹介されました。またこの場面でミニチュア造幣局が動き出しました。

こちらにその時の様子が再現されているようです。

こんな感じで、建物の前に並んでおられましたよ。 中には大隈重信さんの名前もありました。

大隈重信さんは、『円』という通貨単位の創設を提案した、日本の近代通貨制度の生みの親で、造幣局の建設を強く推し進めた中心人物なんだそうです。

映像の中で造幣局に関わった人たちの紹介があったので、終わった後に改めて展示されているその方々の解説をじっくり読み直しました。


こちらの『お雇い外国人名簿』は、今だったら「個人情報流出では!?」と心配になっちゃうくらい細かく載っています。お給料まで!

 

続いて、500円玉の製造過程が展示されているエリアへ。

実は私、500円玉のデザインはひとつ前の方が好きだったんです。でも、こちらの説明を見ているうちに、段々と今の500円玉にも親しみが持てるようになってきました。


同じ空間には、オリンピックメダルの展示もありました。裏面もとても素敵でまじまじと見てしまいました。

私は長野オリンピックのメダルが好みかも。

 

 

メダルと一緒に並んでいて、ちょっと笑ってしまいました。


そしてこちらの国民栄誉賞は、丸い金ピカが想像以上に大きくてビックリ! 

 

この直ぐ横には『勲章』『褒章』のコーナーがあるのですが、そちらは残念ながら撮影不可でした。先程のパンフレットにちょこっとだけ載っています。

 

そして2階フロアの最後にあるのが体験コーナーです。

 

ここでは江戸時代の本物のお金に触れることが出来ます。

『本物』と書いてあるのについつい近くにいたスタッフの方に「本当に本物ですか!?」と話しかけてしまいました(笑)。だって、江戸時代の人が実際に使っていたお金を触れるなんて…「ほんまかいな?」という感じですもん。

スタッフさんも「こんなにたくさん残っているなんてびっくりですよね」と仰っていました。

四文銭などは手に取ってみると金属というより『土っぽい』ような感触で、力を入れたら手で割れてしまいそうな質感にビックリしました。

私は江戸時代を舞台とする小説が好きなんですが、『四文銭』がよく出てきます。「あの四文銭ってこれのことか!」と、とても感慨深かったです。

お金を持ちあげる体験コーナーでは、1円玉の袋以外は重過ぎでした。

千両箱はビックリするほどコンパクトで「これ、(小さくてバランス取れず)肩に担いで逃げるのは無理でしょ!?」と思わず心の中でツッコミました(笑)。時代劇で盗人が担いでいる千両箱ってもう少し大きくてバランス取りやすそうな感じなのに。


無料で入れるのが信じられないくらいワクワクが詰まっている『造幣博物館』、まだやっと2階フロアを見ただけです。 それでは更に階段を上がって3階へと参りましょう!

【平野町ぐるみ博物館】〜地獄から極楽へ〜 全興寺はワンダーランド!?

2026年7月26日(日)、大阪市平野区を訪れたときのお話の続きです。

 

『新聞屋さん博物館』の館長さんに「隣のお寺に行ったら新しい地図をもらえるから、『ちょーだい』ってもらってきたらええですわ」と言われ、その気になった私。外に出てビックリしました。

『隣』と言っても実際には少し歩くことが多いと思うのですが、なんと本当に文字通り『真隣』にありました。ほらこの通り↓

 

そのお寺は、聖徳太子が開いたとされる由緒ある『全興寺(せんこうじ)』。

 

境内に一歩入ると普通のお寺では目にすることのない光景だらけで、このあと私は「今どこにいるの?」の連発となりました。

 

まずは正面の不動明王様。足元からモクモクと煙が立ち込めていて、思わず「ヒッ!」と声を上げてしまいました。

 

そのお隣のお地蔵様。

 

寺務所の前を通ると、「初めてですか?」と優しく声をかけられました。

お寺でなかなか聞くことがないセリフに少し驚きつつ「はい」と答えると、『体験コース 地獄から極楽へ』と書かれた紙を渡されました。

えっとぉ… 私はこれから何を体験することになるんだろ…?

 

あっ、『⑦不動雲海』ってある! さっきの不動明王様のモクモクは雲海だったんだ!

 

それではまずは本堂を…

残念ながら今日は閉まっています。


目的の『綿の博物館』が載っているマップを探して境内を回っていると、『駄菓子屋さん博物館』の中に置いてあるのを見つけました。

 

これですね。

『平野郷 綿とくらし博物館』のことかな? 開館日は毎週土曜日で、日曜日は要予約ですね。

 

それにしても『駄菓子屋さん博物館』のこのコレクション、すごくないですか?↓ 


そのすぐ横には灰色のカーテンが掛けられ、看板には『駄菓子屋さんのおばあちゃんの部屋 』『カーテンあけて のぞいてごらん』の文字が。

そっとカーテンを開けてみると… 

「?!」 

ビックリして思わず顔を引っ込めてカーテンを閉めてしまいました。 

「何、今の!?」 

もう一度そぉ〜っとカーテンを開けてよく見ると、昭和25年当時の生活風景がそのまま広がるレトロなお部屋がそこに。

『毎日開館』ってありますが、それはつまり『カーテンを開けたら開館』ということですね!?

 

更にその右側には精巧なミニチュアの『だんじり』が並んだ『ちっこい だんじり館』があります。

 

反対側には壁にすっぽり収まった『平野の音博物館』も。

番号を押すと音が聴ける仕組みになっていて、コンパクトながら温もりが詰まっています。

 

この建物に4つの博物館!?

念の為に言いますが、ここはお寺ですよ〜(笑)。

 

寺務所の周りもツッコミどころのオンパレードでした。

「写経・写仏 約3分間でできます」と書かれた看板のイラストは、もしかしたらカップラーメン?

 

『エンマ大王の地獄ミクジイ』は、よく見ると「凶しかない」という最凶仕様になっています(笑)。

 

「ハンドルで箱ごと、ゆっくり1回転」と書かれた『鐘つきカラクリ』があったので回してみたのですが、期待していた「ゴ〜ン!」ではなくまさかの「チーン!」。 

すると寺務所の方がすかさず「それだけです」と一言(笑)。しかも紐が絡まっちゃったし!

 

賑やかで楽し過ぎる寺務所。


本堂の辺りから寺務所の写真を撮っていたら、視界の端でピンク色の何かがユラユラ動きました。

今の、何!?

よ〜く見てみると… 

本堂の周りの池で、青い顔をしたカッパが竿を伸ばして魚釣りをしています。

ハスの葉が浮かぶ池には小さなカエルやカニの置物もあり、境内の隅々まで遊び心が弾けています。

 

あっ、ビックリした〜  案内に立っているのね。お仕事中でした。

 

見覚えのあるあなたは… お仕事中ではなさそうね。

 

『地獄堂』の体験をしようとする男性二人組がおられました。ちょっと腰が引けてる? なかなか一歩が踏み出せないようです。 

さすがに1人では怖かったので最初から諦めていた私は、傍観者としてニマニマと悪い顔してその様子を少しだけ見守っていました。地図を見るフリなどして(笑)。

 

でも私の興味はすぐに別のところへ…

こちらには自撮り用のスマホ台まで設置された『赤い糸の縁結び』フォトスポット。

仏様とご縁が結べるんですね。結縁綱みたいなものと思えばいいのかな?

 

石を積めるようになった『賽の河原体験』コーナー。

 

「この石の穴に頭を入れると地獄の釜の音がきこえます」と書かれた石があったので、さっそく穴に頭を突っ込んで耳を澄ませてみたのですが…

(1度目) 地獄堂から聞こえてくる音で聞こえず(先程の男性たちがとうとう中に踏み入ったようです)

(2度目) 上空を飛ぶ飛行機の音で聞こえず

(3度目) 元気に鳴くセミの声で聞こえず

見事なまでの環境音による妨害でまさかの3連敗! 釜の音を聞くことは叶いませんでした。

 

こちらは『ほとけのくに』。

突き当ると階段は右に続きます。

ここでは私もちょっと腰が引けました。先が見えなくてちょっと怖い。

えいやっ! と下りて行きました。

階段の先には、たくさんの仏様に囲まれた幻想的な『ほとけのくに』の空間が広がっています。

このポスターのように、ぐるりと壁には仏様がおられ、(暗くて見え辛いのですが)周りは池になっているようです。そして真ん中にはステンドグラス。

靴を脱いでステンドグラスの上に座るようにと案内がありました。

靴を脱ごうか脱ぐまいか思案していると、上から声が聞こえて来ました。そしてすぐに先程の踊り場的なところで数人がフリーズしている姿が目に入りました。やっぱりそうなりますよね。

結局私はステンドグラスの上に座ることなく地上へと戻りました。私のあとからすぐにその方々も出てきたので、誰もトライしなかったのでしょう。

 

寺務所近くに戻ってくると、『鐘つきカラクリ』にチャレンジしている母娘がおられました。

「チーン!」

寺務所からさっきと全く同じテンションで「それだけです」と声がかかり、思わず笑ってしまいました。

その後お二人は地獄堂に入るための『地獄通行手形』を購入されていました。

お母様の「私はもう持っています」と言う声が聞こえました。なんと通行手形は『一生有効』なのだそう。これまたユニークなシステムですよね。

また言わせてください。 ここはお寺です! うふふ…

 

 

ここにマニ車があります。モチロンくるくる回しました。

 

マップをもらいにふらっと立ち寄った全興寺。 想像を遥かに超える見どころとネタの連続で大満足の参拝となりました。

 

平野の方々の温かさに触れ、『平野町ぐるみ博物館』を制覇しようかと思い始めた私がここにいます。

【平野町ぐるみ博物館】月イチ限定の『新聞屋さん博物館』

以前、大阪市平野区の大念佛寺の『百万遍大数珠繰り』や杭全神社についてこちらでご紹介させて頂きました。 

 

 

 

平野区について調べていたときに、町全体がレトロな魅力を楽しめる『平野町ぐるみ博物館』として有名であることを知りました。

特にその中のひとつ、『新聞屋さん博物館』は「毎月第4日曜日しか開かない」という特別な場所で、いつか行ってみたいと思っていました。そして2026年7月に、ついにタイミングが合って行ってきました。

 

JR平野駅からテクテクと歩き、趣きのある商店街を進んで行きます。

商店街の中に現れたのは、重厚でノスタルジックなレトロ建築。

1929年に建てられ『小林新聞舗店舗兼住宅』の名称で国の登録有形文化財に登録されているそうです。

大阪市内で一番古い朝日新聞販売店『小林新聞舗』さん。 創業は1889年です。

「このレトロな建物の中に入れるのかな!?」とワクワクしたのですが、博物館になっているのは向かって左側のこちらです。

建物の写真を撮っていると、たまたま自転車で通りかかった女性が「あの人、何の写真撮ってるん?」という感じで戻ってきて、私と同じように建物をまじまじと見ています。

開いている扉の中を覗き込むと、入ってすぐの椅子に腰掛けておられる館長さん(呼び名は分からないので、ここではそう呼ばせて頂きます)と目が合いました。

「お邪魔してもいいですか?」

「どうぞどうぞ」

 

 

館長さんに確認し、写真撮影やブログ掲載の許可も頂きました。

「何のブログ?」と聞かれ、思わず言葉に詰まってしまいました。私のこのブログは一体何のブログなんでしょうか…?(笑)

「えっとぉ… 個人的な…」と、超シドロモドロで目が泳ぐ私。 

「いいですよ〜」

えっ!? こんな答えでOKなん?(笑)

 

入り口に衝立のように展示されているこちらを読んでいると、先ほどの女性が私を追い越して先に中に入って行かれました。そして館長さんに色々質問をされています。

 

聞こえてくるその会話をBGMに、落ち着いた雰囲気の中、自分のペースでじっくりと見学することができました。

 

館内には、歴史の節目をリアルタイムで伝えてきた貴重な資料が所狭しと並んでいます。

特にハッとさせられたのは、時代の大きな変化を伝える紙面の数々。独特の緊張感と『歴史の記録』としての重みが伝わってきます。

 

号外について…

号外を配る時に鳴らしたリンと腰あて。

 

発行停止処分

 

電報も…

 

他にも珍しい展示がたくさんあります。

 

こちらは双六です。

 

法被

 

夏の甲子園のルーツである『全国中等学校優勝野球』の展示。

 

子供の頃、家族と何度も行った『ひらかた菊人形』のポスター。

 

優待券などがたくさん。

 

カレンダー

 

他にも明治時代に使われていた銀行の通帳も展示されていたり…

 

館長さんに、「新聞ってすぐに劣化するし茶色くなるから、保管するの大変ですよね?」と尋ねてみました。

「チュウセイシで出来た箱に入れますねん。そしたら劣化せーへんから」 

チュウセイシ? 

「酸性とアルカリ性の間の、中性で出来た紙のことですねん」

館長さんのすぐ隣にその箱がありました。真横過ぎてその場での撮影は遠慮したのですが、撮ってきた写真を家で見返していたら、「あっ! 大谷翔平選手の号外が入っているこの箱、チュウセイシじゃない!?」

それらしいのが写り込んでいるのを発見しました↓ 違うかな…?

 

先ほどの女性に館長さんが何かオススメの博物館の話をしているのが聞こえました。でも、何の博物館かまでは聞き取れず…。

しばらくして女性が帰られた後、こちらの『平野郷散策マップ』を見ながら館長さんに「さっきオススメされていた博物館ってどれですか?」と聞いてみたのですが、館長さんも「あれ、何やったかな?」と一瞬分からなくなってしまう場面が。確かに博物館が多過ぎます(笑)。

すると、その場にいた別のスタッフ?の方が思い出してくれて、それが『綿の博物館』だと判明しました。

館長さんによると、昔この辺りは『河内木綿』の生産がとても盛んだったそうで、平野区の区花も『わたの花』なんだそうです。歴史と町のつながりを感じる素敵な豆知識を教えて頂きました。

ただ…「そのマップはちょっと前のやつやから載ってないんですわ。隣のお寺に行ったら新しい地図をもらえるから、『ちょーだい』ってもらってきたらええですわ」とのこと。

 

隣のお寺…?

 

という訳で、新しい地図をゲットするため、言われた通り隣にあるお寺へと向かうことになりました。

年パスで「どハマり」した長居植物園の四季

〜ラジオまつりからラジオまつりまでの1年間の記録〜

 

暑い日が続いてすっかり出不精になってしまいました。昨年も同じように暑かったはずなのに、真夏でも嬉々として通っていた長居植物園、ふとした時に「今頃〇〇が見頃かなぁ」なんて思ったりしています。

 

2024年に入園料が大人1日200円→300円、そして年パスが1,000円→1,500円の値上げが発表され、しかも年パスの値上げは少し遅れて実施されるということを知って、「今やったら4回行ったら元取れるやん」なんていう、いかにも大阪人的発想で年パスを手に気軽に通い始めたはずなのに、実際にはガチでハマってしまいました。

訪れたときの様子をこの場でご紹介させて頂いてきましたが、あとから自分で振り返っても探すのがちょっと面倒だったりするので、今回インデックス的にひとつにまとめてみようと思いました。

 

では参ります。2024年11月4日から2025年11月3日までのちょうど1年間の長居植物園の記録です。 

 

長居植物園は大阪市東住吉区にあります。

正面ゲートです。

 

【2024年11月4日】

人生2度目の長居植物園です。初めて訪れたのは2022年のアジサイの頃でした。

コスモス畑が見頃を迎えていて、チョコレートコスモスも辺りに甘い香りを漂わせていました。 

そしてキッチンガーデンには、このあと定点観測をすることになったカリンが大きな実をつけていました。

モフモフなミューレンベルギアに度肝を抜かれ、こちらも同じく私の観測対象となったのでした。

 

 

同日に長居公園で行われていたのがMBSラジオの秋まつり。当初の目的はこちらだったのですが…(笑)

 

長居公園の中に長居植物園があり、そしてまたその中に大阪市立自然史博物館があるという位置関係になっています。

ここになんとアサギマダラの標本があってビックリしました。こんなところで出会えるとは。 皆さんのブログでアサギマダラという蝶を知り、とても興味を持っていました。いつか飛んでいるアサギマダラを見てみたいと思っています。

 

【2024年12月上旬】

ラクウショウやモミジバフウが鮮やかに色付いて、息を呑むほどの美しさ。

サキシマフヨウやシコンノボタンといった、初めて出会うお花たちにも胸がときめきました。

そして、足元がとてもフカフカな小池周りの小径は、まるでジブリ映画に出てきそうな幻想的な雰囲気ですっかりお気に入りの場所になりました。

 



【2025年1月中旬・2月上旬・3月上旬】

3月5日付の開花情報(しかもちょっとクシャクシャ)をブログに貼らせて頂きましたが、1月分と2月分が見当たらないので、3回分とも長居植物園のホームページよりスクショさせて頂きました。

 

2025年1月中旬

 

2025年2月上旬

 

2025年3月上旬

3回分をまとめて1つのブログにしてしまったなんて…。 この頃は「季節的にもあんまり見るものないよね〜」なんて、目の前に広がるものをちゃんと見ていなかったんです。勿体なかったなぁ…。

今の私なら、双眼鏡どころか虫眼鏡さえも持って行ってしまうかもです。顕微鏡はさすがにないとは思いますけど(笑)。

 

 

 

【2025年4月上旬】

初めて目にするお花がたくさんあってワクワク〜

中でも果物の花が予想以上に可愛くてビックリしました。秋に大きな実をつけていたカリンが、まさかこんなに素敵な花を咲かせるなんて。

ツバキ園もちょうど最高のタイミングを迎えていて、まさに『見るものが多すぎて嬉しい悲鳴』状態でした。

 



【2025年4月下旬】

藤棚とネモフィラ畑の共演が見事でした。 そしてシャクナゲ園も満開のピークを迎えていて、存分に楽しむことができました。

この日一番驚いたのは、辺り一面に充満する甘〜いバナナの香り。 多分長居植物園には1本しかないと思うのですが、その存在感たるや半端なかったです。

ぜひ皆さんにも、園内で鼻をクンクンさせながらその木を探し当ててほしいです。

 

 

 

【2025年5月上旬】

GW真っ只中に訪れました。長居植物園はとても広いので普段はそこまで混雑を感じないのですが、この日のネモフィラ畑はさすがに大賑わいでした。

『ベルばら』化しているバラ園や、華やかに咲き揃ったシャクヤク園など、ネモフィラ以外にも目移りするお花が盛りだくさん。結局、見たいものが多すぎていつも通りの時間切れとなってしまいました(笑)。

 

 

 

【2025年5月下旬】

バラ園が大変なことになっていました。 バラとクレマチスで彩られた回廊は、「ここは本当に日本ですか? 」 …いや、「ホンマに大阪!?」と言いたくなるほど見事で、アチラコチラでポーズを決めて撮影される女性たちの姿に、見ているこちらがちょっと照れてしまいました。

そして動きが早くなってきたキッチンガーデンでは、台所でお馴染みの野菜や果物が愛らしいお花を咲かせていたり、実が大きくなっていたりと、私はニヤニヤが止まりませんでした。

 



【2025年6月上旬】

他の方のブログでハナショウブが見頃を迎えていると知り、慌てて駆けつけました。

モチロン楽しんだのはハナショウブだけでなく、色づき始めたアジサイ園や、どこまでも広がるダリア園など盛りだくさん。あまりにも見どころが多すぎて、ブログも2回に分けたほどです。

 

 

ダリア園を抜けた先にあるヘメロカリス園では、鮮やかなビタミンカラーのお花から元気をおすそ分けしてもらいました。

そのすぐ近くにあるデイゴの林では、まるで鳥のくちばしのようなユニークな蕾に思わずクスッ。

キッチンガーデンもまたガラリと装いを変えていて、本当にワクワクの連続でした。

 

 


【2025年6月中旬】

2022年のアジサイ園はもう見事としか言いようがなく、大きなカメラを持った人もたくさんいました。

春先からアジサイ園の様子をチェックしていましたが、2025年はあまり勢いがない予感がしていました。

そして満を持して訪れたこの日、よく見る種類のアジサイに関しては、「やっぱり…」という感じ。ただ、3年前は見かけなかった背の低い種類のアジサイが足元で可愛く咲いていました。スマホを地面スレスレでとても窮屈な姿勢で写真を撮りました。

 

 

この日も見頃が多過ぎて、2回に分けてご紹介しました。

ヘメロカリス園が更にパワーアップ。ユリのようなチューリップのようなシルエットの、アメリカで人気のお花。日本人もこういうお花、好きだと思うんだけどなぁ〜。

そしてこの日、私がビビっときたのがギンバイカ。 『出会ってしまった!』って感じです。こういう優しい佇まいのお花、大好きです。

 

 

 

【2025年7月中旬】

今年はすっかり出不精となっている私ですが、2025年の夏は猛暑の中でも長居植物園に通っていました。だって毎回時間切れで「つづく」になるんですもん。続きが気になって仕方ないし、見逃したくありませんでした。

この日はものすごく暑くてミストが設置されていたほど。入園者が少ないからか、雀にまとわりつかれて困りました(笑)。

一番衝撃的だったのが、めちゃくちゃカワイイお花なのに名前がまさかの『臭木(クサギ)』。そのギャップがスゴ過ぎです。

 



【2025年8月中旬】

暑さに負けず、8月にもちゃんと行ってきました。

それにしても、この開花情報は余白が多過ぎ。暑すぎて見頃が少ないということがよく分かります。

と思いつつ回り始めましたけど、モチロン新たな発見はたくさんありました。

この日のイチオシはヒマワリ畑! 暑さと、ヒマワリの真ん中部分が目玉みたいに見えて、目が回っちゃいました。

春にキレイなお花で楽しませてくれたコたちが実をつけ始めていて、それを探すのもとても楽しかったです。

植物園の職員さん以外にも、ボランティアの方々が一生懸命植物のお世話をしてくださっている姿をお見かけしました。この暑さの中、本当に有り難く思いました。もし私が近所に住んでいたとしても、そしてボランティアをしようと思ったとしても、きっと長期夏休みを取ると思います。

 



【2025年9月中旬】

色んな実が色付き始めました。コムラサキ、イヌマキ、チシャノキ、ナツメ、サンゴジュ… ちゃんと季節が分かっていてすごいなぁと思いました。

かつては菜の花畑で(油を搾るイベント、見たかったなぁ)、その後センニチコウ畑になっていた場所が、ちょうど見頃を迎えていました。

この日一番のビックリは、この長居植物園でカワセミを見ることができると知ったこと。年パス最終日の11月3日までに出会えるかな?

 

 

 

【2025年9月下旬】

待ちに待ったこの日がやってきました。観察し続けたミューレンベルギアの、モフモフ一歩手前を見ることができました。 

他にもハギや、色付き始めたコキアなど、園内は確実に季節が進んでいました。

新しくできた竹林の小径。こちらも清々しくてとても気持ち良かったです。

 

 

 

【2025年10月下旬】

モフモフ〜 

ピンクのモフモフ、赤のモフモフ。モフモフって、どうしてこうも癒されるんでしょうね。

そしてまた咲いているダリアやバラなど、どこを切り取っても絵になりました。

 

 

 

【2025年11月3日】

いよいよ年パス最終日となりました。この日はMBSラジオの秋まつりが長居公園で行われていました。


秋まつりが目的で通い始めた長居公園だったはずなのに、主たる目的はいつしか長居植物園になっていました。

この1年を楽しませてくれた色んなエリアを隈無く回り、必死で目に焼き付けようとする私に、「あんたは卒業生かい!」とツッコんでしまったほどです。

そして、最後の最後にものすごい奇跡が待っていました!

なんと、あのお気に入りの『小池周りの小径』で、ずっと会いたかったカワセミに出会えたんです!

まさか最終日に姿を見せてくれるなんて… 最高のプレゼントを頂きました。

 

 

ドアを開けて長居植物園通いが始まり、そして1年後にそっとドアを閉めました。