日々是 善き哉

小さなワクワクを集めましょ!

つつじロールへの さらに険しい道のり

これはもう登山を超えています

『枚岡神社』→『枚岡展望台』→『神津嶽本宮』→『みはらし広場』と歩いてきました。そしてここ『みはらし休憩所』で景色を見ながらお弁当を食べていると、常連らしき御夫婦がやって来て四人でのお喋りを楽しみました。山で出会う方々は皆さんとてもフレンドリーですね。この生駒山の見どころもレクチャー?してくださいました。

私たちが最終目的地としている『つつじ園』への行き方も教えてもらいました。

ではお腹も膨れたし、出発しましょう!

 

『みはらし休憩所』の周りの道です。木漏れ日がとても気持ちいいです。

 

私たちの予定ルートは、〈紫色〉『みはらし広場』→〈水色〉『客坊大橋』→🟡→〈赤色〉『つつじ園』です。

『みはらし広場』から『客坊大橋』へ舗装された道を下って行きます。

15分ほどで橋に到着。ここからは黒色の道へと入っていきます。何人かが前を歩いて行くので、私たちも続きます。すると…何故か皆さんが引き返して来ます。

『あれ? この道で合ってるよね』と私たちはそのまま進んで行ったのですが、すぐに道が途切れてしまいました。木々で視界が塞がれていて5m先が見えませんが、どうやら小さい川の中を歩かないといけないようです。

私たちのすぐ後ろに来ていたお二人連れに『どこ行きたいの?』と聞かれました。『つつじ園なんですけど。』『あ…』と、とても気の毒そうに言われました。 『えっと… もしかしてもう見頃終わってるってことですか?』『いやいや、つつじはものすごく良かったよ。でもそれ、もう一本向こうの道やわ』と教えてくれました。たった今、つつじ園に行って来たところだそうです。

あとでこの地図を見て気付いたのですが、私たちが間違えた道は、客坊大橋から『せせらぎ広場』へ向かう黒色の点線だったんじゃないかと思います。そもそも点線が道だとは思っていなかったので…(汗) 山の地図は難しいです。

橋の手前ではなく、橋を渡ってから左折しないといけなかったんですね。ちょっと分かりにくかったです。

橋を渡り『ここやんね?』と確認していると先程のお二人もやってきて『そこそこ、そこ左に曲がって!』と声を掛けてくれました。お二人は右に曲がって駅へ向かわれるとのこと。『ありがとうございました!』

『ほな行こか』とその左側の道を見ると…

『………』

『………』

 

『さ、帰ろか』

『こういうのは道とは言わんよね。』

マジですか? これって山崩れの跡とかと、違いますのん? 勘弁して〜(泣)

『イヤイヤ、これは絶対に無理やし!』 

二人して一步も進めません。もう有り得なさすぎて笑けてきました。友人も大爆笑! こういうのを呵呵大笑というのかなぁと四文字熟語まで浮かんできました。

ふと気配を感じて振り向くと、駅に向かったはずのお二人が、30mほど後方でこれまた私たちを見て大爆笑中。流石に指までは差されませんでしたけど。きっと私たちのこのリアクションが予想できてたんでしょうね。ちと悔しいかも。

仕方ない。覚悟を決めて登りましょう。

イヤ〜これ、マジで怖いんですけど。角度は50度くらい有りそうで、両手を使って這うように登らないと転げ落ちそうです。 

頑張って登りますが直ぐに息が上がってしまいます。私たち以外にも何人もの人が立ち止まって休憩しています。

 

たまにこういう階段が出てくるとちょっとホッとします。麓から神津嶽本宮への階段にはあれだけブーブー言ってたくせに(笑)。

すれ違う人すれ違う人が『もうすぐやで』『頑張れ』と声を掛けてくれます。でも中には『まだまだやで』と言ってくる人も。『そんなん言うたら可哀想やん』とお連れの方に注意されていましたが、『だってホンマのことやもん。嘘つかれへんし。』と言う会話が後ろへと遠ざかっていきます。

確かに私も『もうすぐ』を聞きすぎて、もう全く信じていませんでした。『すぐって言われたのに全然やん』と思うのがしんどくて(笑)。  反対に『まだまだやで』と言われた方が『でしょ?』と気持ちが楽になります。

ここ生駒山はワンちゃん連れの人も多いんです。ワンちゃんは登りはまるで跳ねるように登って行きますが、下りは流石に怖いのか、覗き込んでは尻込みしています。脚もブルブル震えていたり。

特にこんな道なら、ワンちゃんで渋滞しています。

そうだよね。そうなんですよ。登りがしんどいとか言ってる場合じゃないんです。登るということは、また下りないといけないんですよね。 怖すぎです(汗)。  

実際下りてくる人たちの顔も引きつっています。まだ子供の方が身軽で怖くないのか、子供が大人の手を引いていたりします。

本当なら15分で登れるらしいところを、40分もかかってやっと🟡の場所に到着です。 ここにはたくさんの人がいます。まるでマラソンのゴール地点の待ち構えみたいです。登って来る人を温かく迎えてくれているかのようです。

私たちも、到着したとき大人の親子三人連れに労われました。みんなで励ましあって称え合うのが山という場所なのでしょうか。

ここでもまた見ず知らずの人たち同士で会話が始まります。 私たちが今日歩いてきた行程を伝えるととても褒められました。『そら凄いな』って。でしょ? もっと褒めて〜 私たち頑張ったもんね。

でもここがゴールではありません。つつじ園に行かなければ! 舗装された歩きやすい道を進んでいきます。

10分ほど歩くと、つつじが少し見えて来ました!

到着です!

うおおお〜 これ見てください! 人呼んで『つつじロール』です。

人が見えますでしようか? 小さいです↓

人のサイズはこんな感じです。

『ひらどつつじ』という種類なんですね。よく皆が分からない『つつじ』と『さつき』の違いも説明されています。

少し見頃は過ぎていて、特に薄いピンク色のつつじは残念ながら殆ど枯れています。でも遠目で見るとまだまだキレイですね。

ここまで登ってきて良かったです。山にはこういうご褒美がありますよね。

この場所では皆さんレジャーシートを広げてくつろいでいます。私たちもおやつタイム。本当に贅沢な時間です。

友人に聞いてみたんです。 『来年とか、つつじが一番見頃なときに、また来る気ある?』『無いな』と即答でした(笑)  私も今のこの疲れと道のりを考えると同じく『無いな』です(笑)。

『これが人生最初で最後のつつじロールやな』と二人してしみじみ言い合いました(笑)