日々是 善き哉

小さなワクワクを集めましょ!

【住吉大社】摂津国一之宮の節分祭へ

2025年の節分は、大阪市住吉区にある住吉大社(摂津国一之宮)へ行って来ました。

前の日からお天気が良くなくてちょっと心配でしたが、なんとか朝8時頃に雨は止んでくれました。

最寄り駅は…

南海本線「住吉大社駅」、南海高野線「住吉東駅」、そして阪堺電気軌道 「住吉鳥居前駅」です。いずれも徒歩5分以内です。

阪堺電気軌道 (チンチン電車)「住吉鳥居前駅」は、このように真ん前です。

 

 

住吉大社といえば、この朱色の『反橋(太鼓橋)』が有名です。

多くの方がこの橋を背景に写真を撮っています。或いはこの辺りから、あの橋の一番高いところに立つ人を撮るという光景もよく見かけます。

手水舎です。ウサギさんですね~

 

太鼓橋の直ぐ横に立てられています。

今日はあの太鼓橋は渡りませんでした。朝まで残った雨で濡れていたら怖いので… なんせ最大傾斜は約48度だそうですよ。

あの橋の真正面にある鳥居です。

 

パンフレットはクシャクシャになる前に撮りました。

 

入って直ぐの第三本宮です。



向かって右隣りの第四本宮です。

 

こちらは『住吉神兎(すみよしうさぎ)』、通称『なでうさぎ』です。

住吉大社の鎮座が辛卯年卯月卯日とされることから、兎が神様の使いとされているそうです。

 

第三本宮と第四本宮の間を歩いて行きます。

振り返ると…

そして第二本宮です。

その更に奥には第一本宮です。

配置が分かりやすい写真を住吉大社のホームページからお借りします。

上から第一本宮、第二本宮で、一番手前は左が第三本宮そして右が第四本宮です。海の神様だけあってか、全てが西(大阪湾)を向いています。

建築様式は『住吉造』と呼ばれるもので、屋根は桧皮葺、第一本宮から第四本宮までの4つの本殿全てが国宝です。

第一本宮前には、ご祈祷の順番を待つ人が大勢おられます。他には、私と同じように節分の神事を目的に来たであろう人たちが、キョロキョロと辺りを見渡しています。

その中の1人が警備の方に質問されました。『今日、豆まきとか無いんですか?』と。『豆まきは今はやってないんです。もうすぐしたら、向こうのシンカンでツイナホシャシキがあります。』 私はさりげなく側に寄り、その会話を聞いておりました。

『シンカン』って『新館』? 

『ツイナホシャシキ』って?

私はいつものように、殆ど下調べ無しで来ました。写真を見たので、弓を使う神事があるらしいということだけ知っています。

 

第一本宮の更に奥には『楠珺社(なんくんしゃ)』があります。 

 

まず目に入るのが、こちら↓

1723年に建てられ『大阪最古の図書館』と言われる『御文庫(おぶんこ)』です。約5万冊の写本・版本がこの漆喰塗の建物に納められているそうです。

 

楠珺社は『はったつさん』とも呼ばれています。

毎月初めの辰の日に参拝すると「発達(はったつ)」すると言われ、参拝の証として招き猫を授かります。

奇数月には左手を、偶数月には右手を挙げた招き猫(小猫)を頂き、「始終発達(しじゅうはったつ)」の48体揃ったら、それを神社にお返しし、一回り大きな招き猫(中猫)と交換してもらいます(ここまで4年)。

そして中猫2体と小猫48体で大猫1体と交換してもらい(ここまで12年)、最後には左右2種類の招き猫(大猫)を揃えて24年で大願成就となります。

そのパンフレットも頂きました。

24年間やり遂げた方、どれくらいおられるのかな。

 

それはそうと、弓を使う神事はどこ? ツイナホシャシキがそれのこと? 境内をウロウロします。

たまたま第三本宮の辺りに来ると、人だかりが!

えっ!? これはもしや… 

後ろの方から背伸びをして見るのですが、よく分かりません。皆さん(参拝者も)一斉に頭を下げたりするので、どうやら第三本宮の中で神事が行われているようです。


それが終わったらしく、装束姿の方々は何処かへと向かわれます。勝手知ったる参拝者は先回りしようと違う方向に駆け出しました。よく分かりませんが、取り敢えず私も後を追います。

しばらくすると、行列が…

何処かに入って行かれます。 あっ、『神館』って書いてあります。 『シンカン』だ! ここのことです! そして『ツイナホシャシキ』は『追儺歩射式』ですね。

皆さん中に入られました。そして参拝者は外で暫し待機。

こうして待っていると、なんだかソワソワしてきます。 『どうぞ』と言われたら、皆さんダッシュするのかな? それとも同じように静々と歩いていくのかな? こういう緊張感が私は実はちょっと苦手です。

場所は紫色のところです。

 

それにしても、あの時たまたま第三本宮の側を通って良かったです。あと5分遅かったら、皆さん立ち去った後で、『いつ始まるんかなぁ… 何処でするんかなぁ…』と今でも境内を彷徨っていたと思います(笑)。 どうやらご縁があったようです。

さてここで行われる追儺歩射式(ツイナホシャシキ)とは、結局…何?